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失敗しない! 本物の100%カシミヤ/パシュミナ製品 16の見分け方

失敗しない! 本物の100%カシミヤ/パシュミナ製品 16の見分け方
kanako店主

長くお店やっているけれど、
実際カシミヤとかパシュミナとかって曖昧なものだよね

アパレル業界特有なのか分からないけれど、
いったもん勝ちみたいなところがあるわよね

NORIHITOバイヤー

たしかにそうだよね。

でも本当はきっちりとした基準があるんだけれど、
パシュミナとかカシミヤの中心地が中心地だけに、
曖昧になっているという面もあるんだ・・・

でも本物のパシュミナはあるので、
バイヤーの僕も基準にしている、
本物の見分け方をみんなに教えちゃいますね。

Contents

本物の100% カシミヤ/パシュミナの見分け方が必要な理由

日本のカシミヤ/パシュミナ事情から考える

cashmere

日本にいるとカシミヤ/パシュミナというと、「偽物が多い!!」というイメージがあまりないかもしれません。
しかし世界に目を向けるとカシミヤの偽物であったり、パシュミナという名を借りたまがい物が数多くあります。

また残念なことにこの日本でも、2007年12月 某有名ブランドがカシミヤ/パシュミナと名を借りた偽物を販売していたことが報じられました。

実は!この日本でも、このようなカシミヤ/パシュミナの偽物に関する類似の事柄を列挙すれば、数かぎりなくでてきます。
現実問題、この日本でも機械織りで糸はメリノウールを使いながら商品名には「カニ織」と記載され販売されている商品が数多くあります。

※カニ織に関する詳細な情報は、当店のコンテンツカニ織の歴史とカニ織の作り方|カシミヤ/パシュミナの王様又は、
カニ織の起源とその危機|失われそうなカシミールの芸術をご覧ください。

なぜそのようなことが起きるのでしょうか。
もしかしたら、カシミヤ/パシュミナの偽物を販売した担当者は意図的に偽物を販売するという意思はなく、偽物を掴まされたというのが本当のところかもしれません。
またただ単に品質チェックが甘かった、カシミヤ/パシュミナ、カニ織に関して無知だった・・・そんな理由かもしれません。

もしそうだとしてもそれは言い訳に過ぎないように思います。
なぜならお客さまに商品を販売する側として、自社が販売する商品にはお客さまに対する多くの責任や義務が生じるからです。

だからこそ、「なぜちゃんと調べることをし、事前に販売者として責任もった対応を取らなかったのか・・・」という想いは同業者として持ってしまいます。

なぜならば、世界にはカシミヤ/パシュミナの偽物を作り、言葉巧みに売る!
それはインド・ネパールのお店ではなく、法人でも数多くあります。
そんな会社が世界には数多くあるからです。

個人的に思うには、偽物を努力して販売する・・・
そんな実りの無い努力をするよりも本物のカシミヤ/パシュミナだけを扱えばいいのに・・・そう考えてしまいますが、人間の欲やお金、儲け主義というものが人々の思いを眩ますのでしょう。
このようにカシミヤ/パシュミナの偽物を売るという例はあとを絶ちません・・・

別の見方をすれば、それだけ世界中の人々にカシミヤ/パシュミナは愛され必要とされ、人気があるということなのかもしれませんが・・・

いろいろと脱線してしまいましたが、この日本でも本物の100% カシミヤ/パシュミナを見抜く必要はあるのです。
それはパシュミナの偽物が蔓延しているからです。

世界のカシミヤ/パシュミナ事情から考える

pashmina

日本の有名な製品であり、多くの企業で使用されている素材であるカシミヤでさえこのような状況なら、世界のカシミヤ/パシュミナの現状はどうなのでしょうか?
何年も現地に通い、友人を作り、得てきた情報からお伝えしたいと思います。
これがすべてだとは思わないでくださいね。

カシミヤはさておいて、実は世界ではパシュミナと名がつくものには注意が必要です。
残念ながらパシュミナには世界に通じる明確な定義がないため、特にネパール・中国製のパシュミナと名がつくものには注意しなければならないのが現状です。

ご興味のある方はプロだから知っている ネパールとカシミールのパシュミナの違いもご覧ください。

これはネパールの首都カトマンズでのできごとです。
ネパールに立ち寄る前にインドのカシミールで本物のカシミヤ/パシュミナを見て、触ってきた私は、カトマンズのお店に並んでいるほとんどのパシュミナがパッと見ただけでメリノウールで作られていることが分かりました。
そして、「これは本当にパシュミナか?」と聞いたら、明らかにメリノウールなのに「これはパシュミナだ!」とお店の人に血相を変えて言われました。

その時わたしが思ったのは、「そうか・・彼らはカシミヤ=パシュミナ。なのではなく、パシュミナ=柔らかいストールなんだ!」ということです。

定義が違えば、解釈もすれ違うばかりですよね。
わたしにとっては偽物のパシュミナでも、ネパールのカトマンズのお店の人にとっては柔らかいストールはすべてパシュミナなんです。
ですからALLメリノウールも、メリノ&シルク混も、カシミヤ&化学繊維混もすべてパシュミナです。

しかし日本人にはカシミヤ=パシュミナだと思っている人は数多くいらっしゃると思います。

そのような方がインドやネパールでカシミヤだと思ってパシュミナを買ってきて、結果ウールだった・・・・なんてことはままあるのです。
しかも中にはウールだったということにも気が付かない人もいるほどです。

これらの現状ゆえ、今では一部のひとは「パシュミナ」=偽物という印象を持たれる方もいらっしゃいます。
残念な事実です。

※パシュミナについて詳しく知りたい方は今さら聞けない パシュミナとは何ですか? 歴史の流れから考えるをご覧ください。

商品タグの表示は信じられるの?!

では視点を変えて、
商品タグに「カシミヤ100%」と書いてあれば、それだけでその商品は信頼でき、商品を購入しても安心なのでしょうか。

まずそれが日本であり、日本のメーカーがカシミヤ100%という表示をしているのであれば、ある程度は信頼性があります。
もしそれが海外で購入したのであれば、信頼できるかどうかご自分で判断する必要があります。

しかしこの日本でも海外でも、タグにカシミヤ100%と書かれているのが良いカシミヤかどうかというと話は別です。
仮にそのカシミヤ/パシュミナが成分分析でカシミヤ100%だとしても、それが=(イコール)品質の良いカシミヤ/パシュミナであるとは限りません。

カシミヤ/パシュミナの原毛には明確な品質ランクがあるからです。
※カシミヤ/パシュミナの品質ランクについては、カシミヤ/パシュミナ製品には、なぜ高い製品と安い製品があるの?で説明おりますのでご興味のある方はご覧ください。

と言ってもカシミヤの品質にこだわらない方や安ければ、見た目さえ良かったら何でもいい・・・という人ならば、カシミヤの本物を見分けるという事など考えないかもしれません。

しかし日本人はそう考える人は比較的少ない国民と言えます。
たとえカシミヤ/パシュミナが高価だとしても、本物の良いカシミヤ/パシュミナを購入して長く、大事に使っていきたと思っている人が多いからです。

多分このコンテンツをみてくださっている方は、「カシミヤが大好きなので本物のカシミヤ/パシュミナを持ちたい!」そんな思いを思っている方だと思います。

今回はそんな日本人の方に向けて本物のカシミヤ/パシュミナの16の見分け方を特集したいと思います。

この内容はカシミールやネパールの友人たちからプロがしている、プロが行っている事柄と彼らから聞いた事柄を中心としています。
また中には、わたしの経験に即するものもありますので皆さまの参考になれば嬉しく思います。

faq カシミヤ/パシュミナ

本物の100% カシミヤ/パシュミナの16の見分け方

本物のカシミヤ/パシュミナを触るこれが難しいのは承知で書いています。
しかし本物を見抜くためには、まず最初に自分が本物のカシミヤ/パシュミナの肌触り、風合いを知っておくのが最も簡単で間違えのない方法なんです。

わたしは幸運なことにネパールとカシミールのカシミヤ/パシュミナを同時に手に入れて触り、公共の検査機関で検査し、両方の作るところをみて、双方の工場の雰囲気、考え方を聞き、現地で実情を聞き、偽物も触るという機会がありました。

その際に、特にネパールのカトマンズには偽物が横行している中、カシミールの本物のカシミヤ/パシュミナを触った後にネパールに行ってカシミヤ/パシュミナと称するものに触れられたのは本当に良い機会になったと思っています。

またその時にネパールのカシミヤ/パシュミナ工場を日本人の通訳の方と信頼できる現地のカシミヤ/パシュミナ工場経験者とともに回れたのも良い機会となりました。

やはりそこで出た偽物を見分けるコツは、本物のカシミヤ/パシュミナを触るということでした。

実際に本物のカシミヤ/パシュミナを触ったら全く違いますし、カシミヤ/パシュミナのランクの低いものも簡単に見分けることができます。
カシミヤ/パシュミナの真偽は触っただけで分かります・・・

しかしカシミヤ/パシュミナに関する知識で経験を補うことはできます。
ぜひGreatArtisanのコンテンツパシュミナがなぜカシミヤという名称になったのかが書かれている記事や本物パシュミナとはの記事などをご覧ください。

商品タグを確認まず基本はタグを確認することです。
日本では「家庭用品品質表示法」によって製品成分に関して正確な表示をするよう定められています。

しかし以前には日本の有名ブランドの製品タグに虚偽がありました。
タグだけでは本物と証明されないということは念頭に置いてください。

そして前述したように、カシミヤ100%=良い品質のカシミヤとは思わないことです。

素材表記を確認するカシミヤ/パシュミナの現物を見れるときには必ず製品タグの内容も確認してください。

もしWEBで良いカシミヤ/パシュミナ製品を見つけたときに、WEB上での素材表記とその内容がしっかり記載しているか確認してください。

たとえば素材表記にパシュミナと書いてあったら注意です。
カシミヤじゃない可能性が非常に高く、もしかしたらウールか化学繊維の可能性が高いといえます。

ちなみに日本では「家庭用品品質表示法」の分類の中には「パシュミナ」はありません。
ですからこの日本では素材表記にパシュミナと記載できないのです。
カシミヤだったらカシミヤ。
ウールだったらウールまたはメリノウールと書いてあるはずです。

素材表記を正しくできないのは正しくできない理由があると思った方が身の守りになります。
ご注意ください。

また成分表記に加え、その内容も確認したいものです。

最近、カシミヤ98%、ウール2%という表示をみました。
・・・微妙な配合。
どうやってこのカシミヤ/パシュミナを作っているんだろう。
とても不思議になりました。
一部の横糸だけにウールを使用?!
う~ん!?ありえない・・・

またカニ織の素材でウールと書いてあったら、それはカニ織の偽物です。
本物のカニ織はカシミヤ100%なのです。

獣毛鑑定検査済製品を購入する日本には一般財団法人 ケケン試験認証センターという獣毛の成分を調べ、鑑定書を出しているところがあります。

他にもそのような検査をしている公共機関がありますので、そのような公共機関にて獣毛検査をしている会社やWEBサイトからカシミヤ/パシュミナ製品を購入することをお勧めします。

実はこの検査機関の記録結果から、品質のよいカシミヤ/パシュミナなのかも見分けることができるんですよ。

WEBでもカシミヤ/パシュミナの品質は見極められます。
それは、その検査記録の証明書を確認するということです。
またその検査証明書も検査した獣毛の繊度(直径)も調査できます。
ぜひその繊度(直径)を調べ、検査表として公表しているカシミヤ/パシュミナをお選びください。

公表できないということは、できない事情があるということになります。

カシミヤ/パシュミナの品質ランクに関しては、カシミヤ/パシュミナには、なぜ高い製品と安い製品があるの?をご覧ください。

※ちなみにGreat Artisan(グレートアーティザン)ではすべて公表しています。

繊維を一本取って燃やしてみるこの方法は、ありふれた方法ですが効果的な方法です。
なぜなら自然繊維と合成繊維の燃え方は明らかに違うからです。

カシミヤは獣毛なので、本物のカシミヤなら髪の毛を焼いたときと同じ匂いがしてこすると跡形もなくなります。
しかしライターで炙ってダマになったらポリエステルが入っていることになります。

燃やした後、黒い玉になってもそれを指でつぶし、灰がサラッと粉になって、髪の毛を燃やしたような臭いがしたら、ポリエステルではありません。

パッと分かりやすい方法ですし、もっとも効果的な方法であると思っておいてください。

繊維の直径(繊度)を確認する前述しましたが、ケケン試験認証センターでは獣毛の成分のみならず繊度(直径)も調べることはできます。

世界的な基準ではカシミヤ/パシュミナ繊維ならば、繊維を構成する獣毛の繊度(直径)は19μm以下でなければなりません。

つまり本物カシミヤは繊維は直径19μm以下の獣毛でできた繊維をカシミヤだということです。
それは人間の毛よりもはるかに細いものです。

カシミヤ/パシュミナは繊維の直径(繊度)が細いほど、そのカシミヤ/パシュミナの品質は良くなります。

そして最低限、軽くて柔らかく、独特のカシミア感を演出する19μm未満の繊度が必要です。
カシミヤ/パシュミナのランクに関しては、カシミヤ/パシュミナには、なぜ高い製品と安い製品があるの?をご覧ください。

常識的な価格かどうかを考える確かに安くて良いカシミヤ/パシュミナ製品があるならば、誰でもそれを買いたいと思います。
ですから誰かが本物のカシミヤ/パシュミナを市場価格をはるかに下回って販売しているのなら、一般の人々にとってそれは本当に良いことだと思います。
※その安価なカシミヤのしわ寄せは生産者に来ているのかもしれませんので、最近のエシカルファッションという考え方からいうと本当に良いといえるのか微妙ですが・・・

しかしそれが本物のカシミヤ/パシュミナ製品を格安価格で販売していた場合、販売者は倒産品を売っているか、ボランティア活動でカシミヤ/パシュミナを売っているということになり、彼らが利益を上げる方法はありません。

なぜなら本物のカシミヤ/パシュミナは非常に高価な価格で売買されており、カシミヤ/パシュミナの品質が高ければ高いほどそのカシミヤ糸は高価になるからです。
つまりカシミヤ/パシュミナの原毛の原価は非常に高いということです。

ぜひカシミヤ/パシュミナの安い製品があったならば、本当に100%カシミヤ/パシュミナなのか。
他の合成繊維が入っていないのか、確認してください。
そして次に、繊度(直径)や長さを確認することです。

本物のカシミヤ/パシュミナであったとしても、非常にランクの低いカシミヤ/パシュミナの毛を使っているのかもしれません。
もし暫くしてダマができたり、糸からカシミヤの毛が飛び出てきたら、そのカシミヤの原毛は短いことになり、品質も悪いということになります。

生地をこすってみるこのことは奇妙に聞こえるかもしれませんが、もし皆さんが100%のカシミヤ/パシュミナを探しているのなら、生地をこすってみるのはとても重要な事です。
実際に動物繊維でできているかどうかは、その繊維をこすれば分かります。

アクリルやポリエステルのような科学合成織物は、製品をこすったならば多くの静電気を発生させます。
そして周囲のほこりは、その合成繊維に引き寄せられていきます。

しかしそれが100%の本物のカシミヤ/パシュミナならば、こすっても静電気がおこることはありません。

不自然な風合いの製品は避けるカシミヤ/パシュミナの原毛の品質が悪いため、薬品などを使い柔軟加工を施している国があります。
そのようなカシミヤ/パシュミナの見た目は良くなります。
しかしその反面、触ってみると非常に不自然な、薬品のようなぬめり感が手に残ります。

確かに薬品を使っているといってもカシミヤ100%には違いないのですが、どうせ高価なものなので本物が好きな日本人なら本物の良い製品を購入したいですよね。

ちなみに紙の話になりますが、中国の紙は日本の紙に比べて真っ白です。そしてその色が良いとのことで好むお客さまも数多くいます。
しかしそれは日本の安全基準を上回る強い漂白剤を使用して漂白しているので真っ白なんです。
ですから日本が技術的に劣っているのではないということは製紙業界では有名な話です。

ちなみに今話題になっている口に含む紙ストローのほとんどを作っているのが、その中国です。
紙に使っている強い薬品が溶け出さないと良いのですが・・・

触って、握ってみるこれは触りなれてくると分かってくるのですが、成分を偽っているカシミヤ/パシュミナはそのカシミヤ/パシュミナを触ってギュッと握るだけで分かります。

例えばカシミヤ100%と言いながら、その他の獣毛が入っている場合、やはり握ると手の平にカシミヤとは違った何かが残る感覚があります。
しかし本物のカシミヤ100%ならば「スッ」と握れるのです。
本物のカシミヤ/パシュミナは握った感触が全く違います。

これはネパールやインドなどでは非常に有効です。
わたしはこれで一度も騙されたことがありません。

触って、独特のぬめりを感じ取る当店はカシミヤ/パシュミナ製品とメリノウール製品を取り扱っております。
ですからその差が分かるのですが、カシミヤ/パシュミナ製品は繊維にぬめりがあります。
これは本当に難しい感覚なのかもしれません。

当社のメリノウール製品は一般財団法人 ケケン試験認証センターで成分検査と繊度の検査をしたところ、16μmとカシミヤ並みの毛の細さを持つメリノウール製品です。

これはメリノウールの中でも非常に高いランクとなっています。

しかしそんな糸を使っていたとしても触ったときにカシミヤ製品とはぬめりが違います。
メリノウール製品はカシミヤ製品に比べて、表面に油分がないんです。
それがぬめりとして表現されるのだと思います。
見た目は同じでも触ってみると全く違います。

慣れていくと手触りでも判別できるようになります。
カシミヤ/パシュミナは品質上非常に柔らかく、手の中で何度ももんだり、息を吹きかけて暖かさを確認するだけでも分かることがあるのです。

ピリングを確認するピリングとは編み地や布地の表面の摩擦により、繊維がからみあって毛玉ができることです。
カシミヤ/パシュミナ100%の製品は、毛玉ができやすいんです。

これはカシミヤに限ったことではありませんが、羊毛を含めた獣毛は糸にするときにカットした短い獣毛を束ねて繊維糸にしているのですが、その一本一本の獣毛にはスケールと呼ばれるうろこ状の突起した表面構造になっています。

そのため、どうしても糸にしているだけでもその糸同士が絡み合って毛玉になってしまいます。

もし毛玉ができないものがあったら、それはほぼ合成繊維でしょう。

虫に食われます自然繊維で非常によい品質のものは、自然界の虫たちも良く知っています。
ですから本物の100%のカシミヤ/パシュミナは虫に食われやすいんです。
特にカシミヤ/パシュミナはケラチンと言う虫が好きな蛋白質からできています。
そのため、繊維が虫に食われてしまう恐れがあるのです。

逆にいうと本物のカシミヤ/パシュミナを買ったならば、ぜひ虫に注意してください。

余談になりますが、一昨年わたしのカシミールの友人の工場でストックしてあったパシュンが虫に食われてすべて廃棄となったと言ってました。
やはり虫はカシミヤ/パシュミナが大好きなんです。
ちなみにそれは蚕(カイコ)の幼虫でした。
カシミールはシルクでも有名なんです。

柔らかさテスト柔らかさテストは、カシミア製品が本物かどうかを判断する主な方法です。
もしカシミア製品があなたの肌にかゆみ(チクチク感)を与えたら、それは本物ではありません。
本物のカシミアは非常に細い(19μm未満の)繊維を有している非常に柔らかい繊維です。
そのカシミヤの柔らかさを判断するために、あごなどにカシミアのショールやセーターをこすることができます。

チクチクする原因に関しては、ウール製品を身に着けるとチクチクする。その原因と対策 その1をご覧ください。

光沢のテストカシミヤ製品を軽く持ち上げてください。
カシミヤ鮮やかな色ではありますが輝くような光沢はありません。
カシミアが輝きませんので、もし輝くような光沢のある製品は、その中にシルクの存在を示しているのかもしれません。
本物の手織り製品は太い毛が入っているこれは手織りのショールやストールをお探しの方に関係する見分け方です。
特に、インド/ドバイなどアラブ諸国などでは有効かもしれません。

本来、手織りで織って作られるような製品の糸のほとんどはカシミールのラダックで育てられたカシミヤ山羊の内毛を使っています。
なぜならジャンム―&カシミール地方のラダックのカシミヤ/パシュミナの毛は非常に細いという特徴があります。
またカシミールではカシミヤの原毛を手で紡いで糸にします。
ラダック地方のカシミヤ山羊の毛は非常に細いため2ply、3plyにしないと機械にかけられません。
ですからカシミールでは手紡ぎでできるカシミヤ糸を使って、カシミヤ/パシュミナを手織りで作ります。

そのラダックのカシミヤ山羊の内毛は、カシミヤ山羊の体全体から刈られています。
ですから染毛のときにある程度分別しますが、カシミヤの元となる内毛だけではなく、太めの外毛も若干混じってしまうのです。

ですから本物の手織りのカシミヤ/パシュミナには、必ず太い毛が入ります。
それが本物のカシミヤ/パシュミナの手織りストール,ショールが欲しい方には見抜く基準にもなります。

※注意※  最近では精巧な偽物(いわゆるセミパシュミナ)には意図的に黒毛が混入されている場合もあるようなので、これだけに頼らず複合的に見て判別することが必要です。

本物の100% カシミヤ/パシュミナ製品を見抜く方法 – まとめ –

困った

今後もカシミールやネパールの友人から情報を収集して他にも良い見分け方があれば、随時追記していきます。
※2019/8に追記しました。

本物の「カシミヤ/パシュミナは手織りだけ!」などという野暮なことを言うつもりもありません。
だって機械で織ったとしてもカシミヤはカシミヤですから・・・人によって本物の定義って違いますよね。
わたしたちは自分の定義を押し付けるつもりはありません。

しかしわたしたちが残念に思うのは、こんなコンテンツを書かなければ身を守れない、騙されるというカシミヤ/パシュミナの現実です。
人間の欲とは限りないものです。

繊維の宝石と言われているカシミヤ/パシュミナだからしょうがないのかもしれません。

ですから自分が確かな知識をつけて、自分で自分の身を守るしかないのかもしれません。

確かに以前よりは大手メーカーもカシミヤ/パシュミナ製品に関して注意をしています。
今はデパートに販売するためには成分検査は必須と聞いています。

しかし「カシミヤ100%」であることと「本物のカシミヤ/パシュミナ」とは決してイコールにはならないということは声を大にしてお伝えしたいと思います。

カシミヤ/パシュミナ製品の品質は、カシミヤ糸にランクがあるように、製品の品質にも本当に幅があります。
※カシミヤ/パシュミナのランクについてはカシミヤ/パシュミナには、なぜ高い製品と安い製品があるの?をご覧ください。

人には自分好みのものを選ぶ権利がありますので、「ただカシミヤ/パシュミナ製品であるならばそれでいい」と思われるのであればそれも一つの選択だと思います。

しかし、もし「本物のカシミヤ/パシュミナが欲しい」「一生モノのカシミヤ/パシュミナが欲しい」と思われるのであれば、ブランド名やマスコミなどに左右されない、カシミヤ/パシュミナに関する本物を見抜く目を、自分で養っていく必要があります。

ぜひ本物のカシミヤ/パシュミナを感じ取れる感性を身につけていただければ嬉しく思います。

わたくしたちも本物のカシミヤ/パシュミナの良さを、もっと多くの人に知ってもらいたい!と心から思っています。

もし何か質問があれば喜んでお答えしたいと思います。また力になれる分野があったら遠慮なくお申し付けください。

協力できる範囲で協力します。無理なことは無理と言える人なので気にしないでくださいね (⌒∇⌒)

私どものカシミヤ/パシュミナはケケン認証センターにて検査済で鑑定書を取得しています。
またロットごとに成分検査も行っております。

ぜひ触っていただきたいです。
本物のカシミヤ/パシュミナは全く風合いが違うんです。

わたくしどものカシミヤ/パシュミナを紹介します。

GreaArtisan(グレート アーティザン)ブランド紹介

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