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プロだから辿りついた! 本物のパシュミナの正体!

プロだから辿りついた! 本物のパシュミナの正体!

現代のパシュミナに関する現況

今この時代、世間一般では、パシュミナに関する様々なうわさや情報が入り乱れています。

ある人はカシミヤ山羊より小さなパシュンという特殊な山羊の種類から採取された毛を使って作られたのがパシュミナだ。
ある人はネパールで「パシュミナだ!」言われて買ってきたらウールと化学繊維で作られたストールだったという話も良く聞きます。
また中にはカシミヤ山羊の喉元の毛だけを使って作ったのがパシュミナだという人もいます。

本当のところ、パシュミナとは何なのでしょうか?
パシュミナに興味を持つ方からば誰しもが思う質問かもしれません。

残念ながらこの世界で『パシュミナ』という名称は有名ですが、パシュミナに関する世界の統一した見解はありません。
ですから、そのような観点でいえばすべてが『本物のパシュミナ』と言えるのです。

そうは言っても、そのような訳がない!!
これだけパシュミナは有名なのに何でもかんでもパシュミナな訳がない!

聡明な方はそう思うでしょう。

では本物のパシュミナなどあるのでしょうか?
このコンテンツでは、そのパシュミナについて深堀してみたいと思います。

Pashmina

本物のパシュミナとはなんですか?

ラダック
パシュミナの故郷ラダック

世界、特にこの日本では「本物」という言葉が多く用いられています。

そして本物の・・そう私たちは聞くと「この製品の品質、信頼性は高いに違いない!」と思います。

とくに、本物・偽物の価値がハッキリしている高価な貴金属では、本物の製品を求める人が数多くなります。

ではパシュミナを愛し、「本物のパシュミナ」を探すにはどうすれば良いでしょうか。

これはたとえで考えられるかもしれません。
たとえば、今や世界的な競技になった柔道や空手は、世界中に柔道や空手を教えてくれる道場や施設があります。
そしてほとんどの人はもし柔道や空手を習いたいと思ったならば、自宅の近くの道場や施設で習うに違いありません。

しかし柔道や空手を習い、そして柔道や空手が上達し、もっと大好きになり、もっと極めたい!もっと本物の空手や柔道を知りたい!
そしてその良さを自分で味わい、他の人にも伝えたい!教えたい!、柔道や空手の神髄や元の精神を知りたいと思ったならばどうするでしょうか。
ほとんどの人は、その発祥の地である日本を訪れて勉強したり、日本で修練を積んでいくことでしょう。

本物のパシュミナを探すこともそれと同じかもしれません。

もし本物のパシュミナとはなんでしょうか?
本物のパシュミナの良さを知りたいと思ったならば、本物のパシュミナという言葉が作られた場所のパシュミナに関する情報を知るのであれば、本物のパシュミナとは何かということを知ることができるのです。

そのパシュミナの発祥の地では『パシュミナ』がどういう意味で使われ、今もなおその地でパシュミナは作られているのか。
そしてその現地でどのようなものをパシュミナと呼んでいるのか。
そのようなものを知れば、きっと本物のパシュミナを知ることができるのです。

つまりわたしたちが本物のパシュミナを知るためには、パシュミナの発祥の地カシミールのパシュミナを知る以外の方法はないのです。

そうです。
カシミールでパシュミナという言葉が使われ始めた元の意味を考えれば本物のパシュミナにたどり着くことができるのです。

そう考えれば、わたしたちは本物のパシュミナを見分けることができるかもしれません。

カシミールのパシュミナとはなんですか?

パシュミナという言葉の元の意味

Pashmina
染色されたパシュミナ糸

パシュミナ・・・
その言葉の始まりはカシミール地方で使われたのが最初であると言われています。

このパシュミナという言葉の意味はペルシア語から派生したウルドゥー語です。
ちなみにウルドゥー語はカシミールの公用語で、パシュミナは英語で『pashmina』と書きます。
その中のPashm(パシュン)はウール、羊を意味し、minaは柔らかい、細いという意味です。
元々のパシュミナ(Pashimina)という言葉にはこのような意味があるんです。

パシュミナとはなんでしょうか。
パシュミナ(Pashmina)とは、インド、ネパール、チベットなどヒマラヤの高山地帯に生息するカシミヤ山羊の内毛のみを使用して伝統的に作られてきた非常に細いカシミヤ繊維を紡いで作られた毛織物のことを指します。

他の地域と同じ種類のカシミヤ山羊の毛を使用した織物ですが、パシュミナはインド北部の高山地帯にのみ生息するカシミヤ山羊の毛のみを使っているので、その結果、他の地域に生息するカシミヤ山羊の毛よりも繊細で肌触りの良いものとなった、インドのカシミール地方に伝わる伝統的な手織りの毛織物のことをパシュミナ(Pashmina)といいます。

ですから、現地ではこのカシミヤ山羊のことを「パシュミナ山羊」と呼ぶことがあります。

そのためある人々はパシュミナはPashm(パシュン)という山羊から作られており、カシミール地方のラダックにはPashm(パシュン)という山羊がいるんだと思い込んでしまったのかもしれません。

パシュミナの始まり

pashmina
パシュミナ山羊

話は戻りますが、ですからカシミールの人々は古代よりいわゆるカシミア山羊(学術名:capra hircus laniger)をパシュンと呼んでいました。
しかし山羊の品種としては特別なカシミヤ山羊ではなく、通常のカシミヤ山羊(学術名:capra hircus laniger)です。

しかしカシミールのカシミヤ山羊の内毛(カシミヤ)は他の国のカシミヤに比べて特別な毛の品質だと言われています。
それはその山羊がパシュミナ山羊という品種だからという訳ではなく、そのカシミヤ山羊が育つ環境ゆえに特別な毛になると言われています。
※特別といえるその根拠についてはなぜカシミールのパシュミナは、世界最高品質って言われるの? 品質面から考えるをご覧ください。

そしてそのラダックに住んでいるパシュミナ山羊の毛を糸にして織った織物だけをカシミールではパシュミナと呼んでいます。

定かではありませんが、ラダックに住む方曰く、ラダック地方の方々が最初「パシュミナ」とそう呼んでいたと言っています。
もしそうだとすると、そのパシュミナという言葉は、近くの商人が数多くいる町スリナガルでも使われ、世界に広まっていったのかもしれません。

そのスリナガルでは、そのパシュミナという織物をさらに独自の技術を加え進化させていきました。
この織物という技術に今でいうカシミヤ山羊の毛が伝わってショール/ストールという織物になったのは、ムガール帝国の前の時代、シャー王国であると言われています。
※パシュミナとカシミールとの出会いに関してはカシミールの歴史 紀元後~パシュミナとの出会いまで|カシミールを想うをご覧ください。

そしてムガール帝国の時代、国王の国をあげての施策によりパシュミナの手織りの技術が体系化され、纏められ、そして形となっていき、それに職人の個々の個性も付与され、パシュミナは更に広まっていったのです。

そのパシュミナが一躍世界に広まっていくきっかけは2つあったとされています。
それはフランス皇帝 ナポレオンがジョセフィーヌにこのカシミールのパシュミナをお土産としてエジプトより持ち帰り、カシミールのパシュミナがヨーロッパの社交界に広まったこと。

そしてイギリスのインドを実質支配していた、東インド会社により、更にカシミールのパシュミナがヨーロッパに広がっていった、その2点であると言われています。

そして素朴なラダック地方の方々から言わせると、
その際にスリナガルの言葉巧みな商品たちが、カシミールの製品としてカシミールから派生させた言葉「Cashmere(カシミヤ)」、として世界に売り込んだと、現地で聞きました。
本当か嘘か分かりませんが、現地で伝わる非常に面白い話です。

そしてカシミールの人たちは、このパシュミナに一つの定義を持っています。

パシュミナの発祥の地カシミールのパシュミナとは

手織りパシュミナ
LALI◇手織り◇パシュミナ100%

パシュミナを作ったカシミールの人たちは、パシュミナに関する一つの定義を持っています。
彼らはパシュミナは自分たちの祖先が作った自分たちのアイデンテティであり、その定義を満たしたものだけをパシュミナと認めています。

彼らはラダックで採取されたパシュミナ山羊の獣毛を、カシミールだけに伝わっている伝統的な技法で作った製品だけが『パシュミナ』だと言っています。

パシュミナという言葉の発祥の地、カシミールでは本物のパシュミナのことをそのように定義しているのです。

パシュミナに関するまとめ

このように考えると本物パシュミナとは何かという質問に対する答えが見えてきます。

あえて本物のパシュミナとはというと、『ラダックで採取されたカシミヤ山羊の獣毛を、カシミールだけに伝わっている伝統的な技法で作った製品』
それを本物のパシュミナと呼ぶことができるかもしれません。

ではなぜ現代、このようにパシュミナという言葉が、さまざまな意味で使われるようになってしまったのでしょうか・・・

これはカシミール・ネパールに行き、人々と友人となり、そして彼らからさまざまな話を聞き、そして日本にいても海外のWEBサイトや学術文献などを調べ尽くした、私の私見です。
正確ではないと思います。
しかしわたしはこう思うのです!

パシュミナ製品は、人類の歴史の中でも非常に早くから、どんな人々の目にも非常に優れた製品であり、繊維の宝石だと思われたのかもしれません。
そしてパシュミナは誰にでも必要とされ、望まれ、愛されたのです。
それがため、パシュミナは猛スピードで世界に広まっていき、それがゆえ、現代のようなパシュミナの定義が混とんとした状況になってしまったのかもしれません。

そうです。
パシュミナ製品が素晴らしすぎたのです!!

GreatArtisanのパシュミナはカシミールの伝統的な技法を使い作られた製品がほとんどです。
ぜひご覧ください。
そしてカシミールのパシュミナをお手元においてください。
世界最高峰の品質のパシュミナです。

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