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カシミールのパシュミナは、世界最高品質?!| パシュミナの歴史を通して考える

カシミールのパシュミナは、世界最高品質?!| パシュミナの歴史を通して考える
kanako店主

パシュミナってなにか分かりにくいよね・・・・
偽物もあるっていうし。
なにがなんだか分からない・・・

NORIHITOバイヤー

そうだね。
この日本でパシュミナの偽物騒ぎがあったからなおさらだよね。
でも本物のパシュミナはあるんだ!
このコンテンツを読めばヒントになるかもよ!

カシミールのパシュミナはなぜ生まれたのですか?

なぜカシミールという土地でこのように素晴らしいパシュミナという製品は生まれたのでしょうか。
このコンテンツでは、カシミールとパシュミナの関係について特集していきます。

カシミールの自然環境は特に贅沢なものです。

カシミールの自然は非常に美しく地球最後の楽園とまで言う人もいます。

カシミールというこの惑星の最も美しい景色は、穏やかな高高度の湖、青々とした植生、豊かな動物相と植物相を持つ地球上の楽園です。

このようにカシミールは、カシミールを形成する民族的、文化的な魅力のるつぼとも言えます。

そしてカシミールは文化的にはギリシア、ペルシャ、トルコ、そしてもちろんインド亜大陸の文化的影響を受けた土地です。

そのような背景の中、カシミールにカシミヤ/パシュミナ製品は生まれました。

残念ながら、このカシミールでカシミヤ/パシュミナが生まれた正確な時期は知られていません。

なぜなら、このインド亜大陸の文化には歴史を文章として残すということがあまり行われていない文化だったのです。

しかしカシミールやその周辺諸国には例外的に若干の歴史的な記述が残されています。

その一例としてカシミヤ/パシュミナに関する歴史的な記述は、西暦前3世紀から11世紀にかけてのアフガン史に引用されています。

しかし、それらのカシミール産のウール製のショールがカシミヤ/パシュミナ製であるかどうかは正確には説明できません。

現代史に載せられているカシミールのパシュミナの歴史

パシュミナの始まり

ザイヌ=ウル=アビディン カシミールのカシミヤ/パシュミナ

現存する確かな歴史の文章では、カシミールにおけるパシュミナ工芸の始まりは2つの説があります。

その一つはかの有名なムガール帝国の前の王朝の時代です。

この王朝はカシミール初めてのイスラム王朝でシャー・ミール王朝の4代目(シフディン王)/5代目(クトゥブディン王)の時代のことです。

その時にモハメッドの子孫とも言われているミル・サイイド・アリ・ハマダニ(Mir Syed Ali bin Shahab-ud-Din Hamadani(1314-1384)という人がペルシャからカシミールに呼ばれてきたと言われています。

このミル・サイイド・アリ・ハマダニという人がカシミールのカシミヤ/パシュミナに関するキーマンになったと言われています。

そのミル・サイイド・アリ・ハマダニは、カシミールに同行したペルシャの700人の熟練職人とともに、カシミール山地であるラダックというカシミールの一部に訪れたときにカシミールにとっては、ターニングポイントとなる発見をしました。

その時、今でいうカシミヤ/パシュミナ山羊、すなわちチャンタン山羊またはカシミール山羊、Capra hircus lanigerと呼ばれるカシミヤ/パシュミナ山羊を発見したのです。

そしてミル・サイイド・アリ・ハマダニはこのとき初めて、このラダックのカシミヤ/パシュミナ山羊の毛が非常に柔らかく、軽く、高品質のウールであるを知りました。

ミル・サイイド・アリ・ハマダニは最初いくつかの毛を使って靴下を作って、それらをその当時のカシミール王、スルタン/シャー・ミール王朝の4代目(シフディン王)/5代目(クトゥブディン王)いずれかの王への贈り物として与えました。
そしてハマダニは、カシミールでこのカシミヤ/パシュミナ山羊の毛を使ってショール製織業を始めることを王に提案したのです。

もう一つの説は、同じシャー・ミール王朝の8代目王ザイヌ=ウル=アビディンの時代です。

パシュミナは当時のカシミールのスルタン(王)ザイヌ=ウル=アビディン(1422-74)の支配下で15世紀に生まれたという説もあります。

ザイヌ=ウル=アビディンはカシミヤショールの産業のためにトルキスタンからナカド・ベグという名工を連れてきて、ショ-ル織りの技術を移植させたと言われています。

このようにカシミールのザイヌ=ウル=アビディンは、中央アジアのさまざまな地域からの技術者や織り手を集め、カシミールのショール産業を盛り立て、カシミヤショールの創始者と言われています。

そしてその結果カシミヤ/パシュミナ山羊の毛を使って織った製品、パシュミナがこの地域、つまりカシミールに生まれたといわれているのです。

いずれにしても、そのカシミヤ/パシュミナ製品は、カシミールの形を芸術と工芸の面で変え、カシミールの経済をも変えるものとなっただけではなく、現在の私たちまで連綿と続く素晴らしい商品を生み出したのです。

現代にも認められた、その成果

ちなみに2014年に、国連のユネスコ専門機関UNESCOは、ミル・サイイド・アリ・ハマダニがカシミールの文化を形作る主要な歴史的人物の1人であったことを認めました。

ミル・サイイド・アリ・ハマダニカシミールにもたらしたスキルと知識は、芸術と工芸の繁栄とカシミールの経済を通じて、カシミール業界全体に大きな影響を与えたと世界的に認められているのです。

彼が歴史を通じてカシミールにもたらしたそのスキルと知識は、今のカシミヤ/パシュミナ業界全体を生み出しました。

パシュミナはムガール帝国 アクバル王の治世で発展

アクバル王

カシュミールでのこのカシミヤ/パシュミナ産業を促進したのはムガール朝(1526-1858)のアクバル王です。

この皇帝はカシミヤ/パシュミナの賛美者であり、彼のワードローブにてカシミヤ/パシュミナショールを十分に保管していただけでなく、これらのショールのデザインなどに新しい方法を数々導入しました。
たとえば、ショールを金銀糸で装飾したり、二枚を背中合わせにして縫い合わせたりしたものが出てきました。また装飾模様を全体ではなく、両端にのみ施すようなものも出てきたのです。

この治世中、カシミールのショールはすでに遠くの国に送る人気の贈り物になりました。

例えば、アンクール王は、カシミールのジャマワールショールをイギリスの女王に贈呈したという記録が残っています。

この頃からです。ヨーロッパに向けて次第にカシミヤ/パシュミナが輸出されるようになり、1800年頃までにはヨーロッパとのカシミヤ/パシュミナショール貿易が定着するところまできたのです。

それはやがて世の常ですが、カシミールのカシミヤ/パシュミナのデザインがヨーロッパのデザインの影響を受けるきっかけにもなったのです。
主要な輸出先であるヨーロッパ市場の好みに合わせて作られるようになったり、より多くのカシミヤ/パシュミナ商品が必要とされたり、より安いカシミヤ/パシュミナ製品をも必要とされるようになったのです。

しかしそのころのカシミヤ/パシュミナ製品は織物でした。このムガール帝国時代もヨーロッパの王侯貴族への贈答品も、KANI織りと呼ばれる綴織りのカシミヤ/パシュミナショールが主流でした。

しかしその製品は製作開始から完了まで1-3年かかるカシミヤ/パシュミナ製品です。
そのため現在でもKANI織りと言われるものは非常に高価な製品とされています。
このままだとヨーロッパのカシミヤ/パシュミナ製品の需要に応えられるほどの供給量や価格に対抗することは出来ません。

それで生み出されたのが刺繍と言われています。
このカシミヤ/パシュミナ製品への刺繍に関しては、後ほど特集いたします。

中世のカシミールのパシュミナ

Napoleon Jezefine

その後カシミヤ/パシュミナ製品がカシミールの名産物となり、カシミールの「Abdulla Khan」は1796年、名産であるカシミヤ/パシュミナ製のショールをバグダッドの訪問者「Sayyid Yahaya」に渡し、その後その訪問者はエジプトの王室に贈りました。

それと同じことがナポレオン・ボナパルトに与えられ、そのフランス皇帝ナポレオン・ボナパルトは妻ジョセフィーヌにカシミヤ/パシュミナショールを贈ったと言われています。

ナポレオン・ボナパルトは妻ジョセフィーヌはそれをとても気に入りました。

彼女はすぐに利用可能なすべての色でより多くのカシミヤ/パシュミナショールを注文し、一躍カシミヤ/パシュミナショールはヨーロッパンの社交界に広がっていったのです。

現代のカシミールのパシュミナ

その後、スカーフ、ショール、ストールなどのカシミヤ/パシュミナの製品は、ファッションの不可欠な部分となり、ヨーロッパでは現代ファッションの象徴となっています。

現代でもカシミヤ/パシュミナはヨーロッパが本場であり、残念ではありますがヨーロッパの人々の方がカシミヤ/パシュミナの価値を高く認めています。

そしてそのヨーロッパの流れを汲む北米でもカシミヤ/パシュミナ製品は認められているのです。

このように遠いカシミール地方のヒマラヤ地域のラダック高地から世界に向けてカシミヤ/パシュミナの旅が始まりました。

カシミヤ/パシュミナは今、すべてのおしゃれな人々のワードローブの中にあります。

素晴らしいカシミヤ/パシュミナをご覧ください。

カシミールのカシミヤ/パシュミナは本物中の本物のカシミヤ/パシュミナです。
世界トップクラスのカシミールのカシミヤ/パシュミナを以下に紹介します。
ぜひご覧ください。

クール パシュミナ(Cool Pashmina)

グランド パシュミナ(Grand Pashmina)

Traditional Pashmina(トラディショナル パシュミナ)

Pashm(パシュン)

メリノ パシュミナ(Merino Pashmina)

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