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誰も教えてくれない! 天然石と宝石の本当の違い

誰も教えてくれない! 天然石と宝石の本当の違い

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天然石と宝石 何がどのような違うの?

わたしたちの母なる地球が長い年月をかけて、奇跡の様な確率で作り出す美しい宝石。
ダイヤモンドやルビー、エメラルドなど様々な宝石は、私たちの目だけではなく、気持ちも楽しませてくれます。

しかし、この美しい宝石たちが、ときに宝石(ジュエリー)と呼ばれたり、ときに天然石、パワーストーンなどと表現されるなどその呼び名に大きな違いがあります。

なぜ、それはどんな違いがあるのでしょうか?

今回はそれを特集してみたいと思います。

宝石 天然石

宝石とはなんでしょうか

宝石とは,貴石,宝玉(カットして磨いた宝石あるいは準宝石),あるいはそのような石をはめ込んだ貴金属(おもに金か銀)製の装身具のことです。

地球が長い年月をかけて創り出した、この美しい石。

多くの人が夢中になるのも分かるような気がします。

宝石とは

宝石というものを大きく分けると以下の2つに分かれるようです。

しかしこれは「日本における」と思ってください。

世界的な基準というのはかなり曖昧なようです。

天然石

天然宝石
Natural gemstones
自然界で産出される物質でカット、研磨以外に人的手段が加えられていないもの

人工生産物

処理宝石あるいは天然宝石(処理石)
Treated natural gemstones
自然界で産出される物質でカット、研磨以外に人的手段が加えられているもの
合成宝石
Synthetic gemstones
人工生産物で天然の同種の宝石と殆ど、あるいは全く同一の化学特性、内部構造を有するもの
人造宝石(人工宝石)
Man-made gemstones
人工生産物で天然には対応物が存在しないが、一定の化学特性、物理特性、内部構造を有するもの
模造宝石
Imitation and Composit gemstones
天然宝石あるいは合成宝石などの色、外観、質感を模倣しているが、その化学特性、物理特性、内部構造は対応物のそれと異なるも

まずこういった事柄の場合、上から順々に考えていくと分かりやすくなります。

整理していきたいと思いますので、まずは上の天然石から考えてまいりましょう

天然石とはなんでしょうか?

天然石とはどういうものを天然石と言うのでしょうか?

天然石は文字の通り、天然、自然が長い時間をかけて作った石のことです。

そしてその天然石の対になる言葉は人工石もしくは人造石です。

ですから天然石とは天然の鉱物であるということになります。

その天然石の定義には人工的に作られるものは除外されるということになります。

そして天然石は、宝石までの価値はなくとも、その石の持つ歴史や由来・いわれなどから意味付けされる石のことです。

鉱石の中でも形の美しいもの、色の綺麗なもので、宝石より比較的安価なものを指すことが多い。

天然石は科学的な定義はなされていない。そのため文字通りには道端の石でも石綿でさえも天然石と言える。

つまり天然石とは商業的な価値を与えるためにこの呼び名を用いられる。同じような意味でパワーストーンという呼び名がある。

人工生産物とは

人工生産物とは文字通り、人工的に作り出された宝石のことです。
その中でも4つに分かれます。

処理宝石あるいは天然宝石(処理石)天然宝石とは模造宝石に対立する言葉で、人為的な操作が加わっていない宝石類のことを表しています。
ただし、研磨やカットを除きます。

処理宝石とは、天然宝石にエンハンスメント(enhansement)と呼ばれる外見上の改良や、トリートメント(treatment)と呼ばれる人工処理が加えられた宝石を指します。
ただし現在はエンハンスメントとトリートメントという厳密な区分がなくなり、宝石に施される人工処理は一律で「トリートメント」といわれています。

合成宝石合成宝石とは、人間によって人為的に生み出された、天然宝石と化学成分・物理特性・内部構造が同じ宝石のことを指します。
ただし、JJAやAGL加盟鑑定機関においては宝石と認められていません。
人造宝石(人工宝石)人造宝石とは天然宝石とは異なる物質を使用して作り出された、天然宝石に酷似した宝石を指します。
ただし、JJAやAGL加盟鑑定機関においては宝石と認められません。
模造宝石模造宝石とはガラス・プラスチック・陶器・骨・植物などを使用して天然宝石を模倣したものを模造宝石としています。
ただし、JJAやAGL加盟鑑定機関においては宝石と認められません。

これはJJA(社団法人 日本ジュエリー協会)及びAGL(宝石鑑別団体協議会)の基準を記載しています。

つまり日本の基準です。

この表から分かる通り、日本国内においては、JJA(社団法人 日本ジュエリー協会)及びAGL(宝石鑑別団体協議会)によって宝石と認定されていないものも幾つかあります。

しかしこの基準(見方)= その宝石の価値ではないということはご認識ください。

宝石と天然石の定義

以上で、まずは日本の公式な宝石と天然石の定義(見方)は分かったと思います。

次は、別の観点での宝石と天然石の違いについて考えてみたいと思います。

宝石(ジュエリー)とは

Gemstone

宝石の要件は3つあります。

先ほどとは違って少し人の見方、概念や主観が入ってきます。

美しい事 :色が美しい事、透明度がある、世界中だれが見ても美しいと感じる事など
耐久性を持つ事 :長く使っても、壊れたり変色しない永遠性を持っている事。
固くて傷が付かない(硬度がある事)事や、紫外線や酸に強く経年変化しない、衝撃に強い事、耐火性、耐薬品性など
モース硬度が7よりも高い天然鉱物
※鉱物に対する硬さの尺度の1つ。1から10まで整数値があり、数値が高いほど硬い鉱物になります。
希少性がある事 :産出量が少なく、入手が困難である事
※世界中で産出したりしない珍しい宝石である事

現在市場に出回っている天然石はおよそ約300種類ほどで、その中で宝石と呼ばれるものは70種類ほどと言われています。

なお宝石と呼ばれる条件には、希少性が高い・外見が美しい・耐久性の高いもの・硬度が高いといったものがあり、この条件を満たすものが「貴石」とよばれ、それ以外の天然石は「半貴石」とよびます。

貴石は美しくカットされて販売されることがほとんどであるが、エメラルド等鉱物の特徴として内部にキズが混じることの多いものは、油や樹脂を含浸させることで補強されたり補修されたりして加工されることもよくある。

これらの捉え方は、西洋の伝統的な考えにのっとったものです。

これらの事から、宝石は権威やステイタスあるいはグループの象徴となったり、ときにその神秘的なほどの輝きと美しさから護身符や祭祀用に使われてきました。

以下に個々の宝石・天然石を記載いたします。

宝石・天然石の名称の下に下線(リンク)が貼ってあるものは、その宝石・天然石をさらに詳しく解説したページが用意されています。
ご興味のある方はご覧ください。

貴石と半貴石

ではその貴石と半貴石とはどういうものなのでしょうか?

品質の良い物という条件付きですが、貴石というのは五大宝石(ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド、アレキサンドライト)などに代表される、希少価値があって、硬度が7以上で、比較的に価格も高いものを奇跡と言います。

貴石とは -宝石と天然石ー

硬度が7以上の貴石

硬度7以下でも美しい外観を基準として貴石とされる宝石

  • ジェダイト(翡翠ヒスイ)硬度6.5~7
  • オパール 硬度.5.5~6.5
    ※硬度7以下でも、その美しさから貴石として扱われる

半貴石とは -宝石と天然石ー

半貴石というのは、アメジスト、ラピスラズリ、トルコ石などの、希少価値がそれほどでもなく、硬度も低くて、価格もあまり高くないもの、というのが一般的な分類のようです。

鉱物、有機物(真珠や珊瑚など)のうち、外観の美しいもの全般を指します。また「貴石以外の全ての宝石」というあいまいなところもあります。

ここで有機物も含めておきたいと思います。

決して、半貴石=美しさに劣る、という訳ではありません。

半貴石で貴石より稀少で美しい石は無数にあります。

貴石と半貴石の違い

貴石と半貴石の明確な分類方法はありません。
宝飾業界でも統一されていないため、人によって分類の仕方が違う場合があるのでご注意ください。

まとめ -宝石と天然石ー

これまで考えてみて、非常に不思議だったのが宝石と天然石というと古代より多くの人に必要とされ、望まれ、そして売買されてきたのものなので、概念や基準などが確固としているのではないかと思っていましたが、そうではないということが分かりました。

その点では当店で扱っているカシミヤ/パシュミナと似ているのかもしれません。
やはりカシミヤ/パシュミナも宝石と天然石同様、古代より多くの人に求められ、必要とされているような製品です。
それを現代になって、必要だからといって基準などを明確にするというのは難しいのかもしれません。

また特に宝石や天然石というものは、売る人の価値もそうですが、買う人の価値観も関係してくる製品なので、なお更のこと難しいのでしょう。
同じ商品でも、ある人は「素晴らしい」といい、ある人は「こんなの・・・」と思います。
それはそれでそれぞれの見方は正しいのだと思います。

いずれにしてもカシミヤ/パシュミナ同様、宝石と天然石も素晴らしいものです。
保有する人たちの心を高揚させます。

そんな皆さんに少しでもお役に立てれば嬉しいです。

GreatArtisan(グレートアーティザン)は皆さん少しでもお望みの商品を買いやすくなるようページを用意しています。
ぜひご活用くださいね♪(^^♪

少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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