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美しきトルコ石|そのターコイズ ブルーの耀きの秘密とは

美しきトルコ石|そのターコイズ ブルーの耀きの秘密とは

ターコイズはどんな天然石ですか?

ターコイズと言えば、南国の海や清んだ空を連想させる美しい天然石です。
その色がとても印象深いので、ターコイズブルーやターコイズグリーンなど色の名前でも有名です。
Great Artisan(グレート アーティザン)でもこのターコイズカラーを使ったカシミヤストールを販売していますので、どれだけこのターコイズの色が親しまれているか分かります。

このターコイズという名前は、フランス語で「トルコの石」という(pierre tourques)表現からきています。
名前にトルコとついているので、「ターコイズはトルコ産なんだ!」と思われるお客様に時々出会います。

しかしそうではないんです。
ターコイズは別名トルコ石と言いますが、実はターコイズ(トルコ石)はトルコで産出される天然石ではないのです。
トルコではトルコ石の産出はないそうです。

ではなぜターコイズは、世界中で「トルコ石」と呼ばれるようになったのでしょうか?

それは、このターコイズをヨーロッパに持ち込んだのがトルコ人の隊商だったからです。
トルコの隊商が持ってきたこのターコイズはイランなどで産出されていましたが、トルコ人が持ってきたので「トルコ石」と呼ばれるようになった、という説が有力です。
トルコで採れないのにトルコ石って、トルコの隊商の影響力は大きいですね!

でもそんなものですよね。
現在世界中で「カシミヤ」と呼ばれているものは、以前は「パシュミナ」と呼ばれていました。
しかしヨーロッパで大流行するにあたって、カシミールからきた「カシミヤ」として知られるようになったので同じ理屈だと思います。

ターコイズ(トルコ石)の歴史と産地

ターコイズの歴史

このように艶やかな空色が特徴的な石でもあるターコイズ(トルコ石)はどのような歴史を持っているのでしょうか。

このターコイズは古くからイランなどの中東で採掘されていましたが、現在ではアメリカや中国でも採掘が進められています。

記録上ターコイズが、最も古くから採掘されてきた場所として有名なのはシナイ半島であり、6000年以上前からターコイズが採掘されていたことが分かっています。
そのシナイ半島から近いエジプトでは、エジプト第一王朝(紀元前3000年頃)の遺跡から指輪、ブレスレットなど様々な装飾品が発見されてきました。

シナイ半島というと、関連する有名なのは旧約聖書ですよね。
その旧約聖書に出てくる大祭司アロンの胸掛けにはターコイズ(トルコ石)が付けられていましたが、これは紀元前3500年頃のことです。

本当に昔からターコイズは人類の歴史とともにあるんですね。

ターコイズの産地

イラン

他に古くからターコイズの産地として知られているのがペルシャ(現在のイラン)で、今から2000年前には既にターコイズ(トルコ石)が産出されていたことが分かっています。

ペルシャのホラーサーンには最も古いターコイズの鉱脈があり、9世紀以降その地はたびたびペルシャ人の支配下に入りました。
現在でもイラン産のターコイズは最高品質と言われ、世界中で人気があります。

右のようなイランの建築にも、ターコイズ(トルコ石)の色が広く使われていますよね。

インディアンジュエリー ターコイズ

インディアンジュエリーとして知られているアメリカ産のターコイズ(トルコ石)は、インカ帝国時代から神聖な石として大切にされていました。

アメリカでターコイズ(トルコ石)は、主にアリゾナ州、ネバダ州、ニューメキシコ州、コロラド州などアメリカ南西部で産出されています。
1900年代になってかなりの量のターコイズ(トルコ石)が採掘され、すでに閉山している鉱山もたくさんありますが、小さな鉱床はたくさん存在していて特徴的なターコイズ(トルコ石)が発見されています。

ですからいわゆるインディアンジュエリーと言われるものに、良くターコイズ(トルコ石)が使われているんですね。
納得です!!

ターコイズ(トルコ石)の様々な言い伝え

ターコイズにも他の天然石と同様の見方がありました。
それは他の天然石と同様ターコイズ(トルコ石)も、病気や災いを防ぐ力があると信じられてきたのです。
そのため、ターコイズ(トルコ石)は多くの場所で長旅や出産などに臨む愛する人へのプレゼントに用いられてきました。

やはりターコイズ(トルコ石)の神秘的で特徴のあるこの色は、人々を惹きつけ魅了したため、何か人間では得ることができない力(パワー)があると考える人が出てきたのも納得です。

ちなみに神聖ローマ帝国の皇帝ルドルフ2世はターコイズの力を信じていつも肌身離さず持っていたといわれています。

古代先住民族のネイティブアメリカンたちも、このターコイズ(トルコ石)を魔除けや儀式に用いていました。
またターコイズは古くから交易によってかなりの富をもたらす石だったので、「商売の石」と信じられている国もあります。

現在も同じですね。
科学は進歩しましたが、人間は進歩しないようです。
ターコイズ(トルコ石)には人間には理解できない力があり、それを身に着けていれば良いことがある!と今でも真剣に考える人は数多くいます。

またターコイズ(トルコ石)を美しい装飾品として楽しむ人も多くいます。
古代の人と同様現代でもターコイズ(トルコ石)は、ブレスレットやピアス、ペンダント、指輪など、様々なターコイズのアクセサリーが世界中で流通しています。

アリゾナ

様々な顔を持つターコイズ(トルコ石)

ロビンエッグ

ターコイズ(トルコ石)といっても青から緑色までたくさんの種類があります。
このターコイズ(トルコ石)の色の差はどこから来るのでしょうか。

ターコイズ(トルコ石)は鉱物で言うと「リン酸塩鉱物」に分類されます。
そしてターコイズ(トルコ石)のほとんどが砂漠で採れます。

乾燥した砂漠に降った雨が、銅やアルミニウム、リン酸塩を含む砂岩に浸み込むことで生成されるのです。
この砂岩に含まれる銅やアルミニウムの量ちがいによって、ターコイズの色には様々な違いが表れるのです。
たとえば鉄分が豊富な鉱床ではグリーンのターコイズが発見され、銅が多く含まれる場所では青いターコイズになります。

一般的に最も美しいとされるターコイズの色は「ロビンエッグブルー」と言われています。
ロビンエッグとは上の写真にあるコマドリの卵の色です。
鳥がどうしてこんな色の卵を産めるのだろう、おなかの中に何が入っているの?と真剣に考えてしまうほど鮮やで綺麗で魅力的な色ですよね。

また、ターコイズ(トルコ石)には黒や茶色などの様々な模様があることでも知られています。
この模様はマトリクスと呼ばれ、コーヒーにミルクを垂らしたようなぼんやりした模様もあれば、はっきりとした網目模様もあります。
これらターコイズ(トルコ石)のきれいな網目模様のマトリクスは「スパイダーウェブ」として人気があり、高値で取引されています。
アメリカ産のターコイズファンの間では、このような様々なターコイズ(トルコ石)マトリクスのコレクターがいるほどなんです。

しかしやはり最高品質と言われるターコイズはマトリクスのないターコイズです。

本物のターコイズ(トルコ石)を見分ける方法

ターコイズ(トルコ石)の加工
ターコイズ(トルコ石)の本物を見分ける時に覚えておかなければいけないのは、本物のターコイズでも加工がしてあるということです。

なぜならターコイズ(トルコ石)は比較的軟らかく、多孔質な天然石なので、アクセサリーなどに加工して使用するには強度が足りないからです。
このターコイズ(トルコ石)の耐久性を高めるために最もよく行われるのが、スタビライズド加工という樹脂を注入して孔を埋める加工です。
これにより、ターコイズ(トルコ石)の割れや吸水を防ぐことができます。

しかし高級なターコイズ(トルコ石)には、表面を研磨した後ワックスでコーティングするだけの処理が施されます。
やはりターコイズ(トルコ石)は天然物が一番良いということです。
このように貼付されたワックスは、ターコイズ(トルコ石)を身に着けているうちにこすれて薄くなっていくので、だんだんとこのターコイズ(トルコ石)の光沢が失われていきます。
せっかくターコイズ(トルコ石)を買うなら本物を選びたいですよね。

天然のターコイズ(トルコ石)にはマトリクスの入っているものと、そうでないものがあります。
ターコイズ(トルコ石)のマトリクスは上の写真にあるように太い線や細い線があり、黒い部分だけがへこんでいるものも多くあります。

マトリクスが全くないターコイズはかなり貴重です。
真っ青なターコイズはアリゾナなどアメリカ産が多く、緑がかっているターコイズはイランなどで採れることが多いといわれています。
いずれのターコイズ(トルコ石)も、どちらもかなり高価なので、値段とのバランスを考えることが大切です。

ではターコイズ(トルコ石)の模造品にはどのような特徴があるのでしょうか?

一番多いのはハウライトやマグネサイトにターコイズ(トルコ石)カラーを着色したものです。
ハウライトにはマトリクス(黒い模様)のように見える模様があることが多いので、一見すると本物のターコイズ(トルコ石)に見えます。

しかし黒いマトリクスが網目模様のようにはっきり見える本物のターコイズ(トルコ石)は、そんなに安く売っていません。
ですからもし網目模様のマトリクスが入っているターコイズ(トルコ石)がお手頃価格だったら、それはたぶんハウライトターコイズと言っても間違いないでしょう。

良心的なお店ではきちんと「ハウライトターコイズ」と表記してあります。
当店でも、ナチュラルターコイズの他にハウライトターコイズを扱っていますが、きちんと表記してありますのでご安心ください。

何度もみているとハウライトターコイズは一見しただけで分かります。
あまりにもターコイズカラーで安いからです。
でもタイで絶対に認めないタイのお店のイラン人がいました。
こんなお店では絶対に買わないようにしましょう!!

他にも「練り」と呼ばれるターコイズ(トルコ石)も多くあります。
これはターコイズ(トルコ石)の粉末を樹脂で固めたもので、特徴は色が均一で表面もすべすべであることです。
一応ターコイズと言えますが、プラスチックのような印象を受けるかもしれません。
樹脂=プラスチックなので、それも当然かもしれませんが。。。

ターコイズ(トルコ石)のお手入れ方法

ターコイズ

憧れのターコイズ(トルコ石)を手に入れたら、長くその美しさを保たせたいものです。
ターコイズ(トルコ石)を扱う上での注意点は、加工方法によって異なります。

先ほども書きましたが、ターコイズ(トルコ石)は比較的もろい鉱物(モース硬度5.5-6))なので、ぶつけたり落としたりすると割れてしまうことがあります。
また、ターコイズ(トルコ石)は多孔質(表面に細かな孔があいている)で、その孔から汗や水分を吸収して色が変わる性質があります。
ターコイズ(トルコ石)は、この性質のゆえに,「危険な目に遭ったが石の色が変わっただけで無事だった」という伝説が多く残されているのかもしれません。
(つまり持ち主が冷汗をかいたために石の色が変わった可能性が大きいのです。)

特にワックス処理がされているだけのターコイズ(トルコ石)は非常に繊細なので、汗や日焼け止め、香水などは変色の原因になるので最新の注意が必要です。
指輪をつけたまま手につけたターコイズ(トルコ石)を洗ってしまうと、水分によってターコイズ(トルコ石)が変色することがあります。
直射日光もターコイズ(トルコ石)の色の退色を招きますので注意です。

しかしスタビライズド処理がされているターコイズは孔が埋めてあるので、汗や皮脂に強く、普段使いするのに向いています。
ちょっと安心ですね。
汗をかいたときには水拭きしたあと乾いた布でターコイズ(トルコ石)を丁寧に水分をとってからしまいます。

どちらのタイプのターコイズ(トルコ石)も、シルバーなどを拭く布で拭いてしまうと光沢が失われしまうので、拭くときにはくれぐれも柔らかい布で丁寧に拭きましょう。

ターコイズ(トルコ石) まとめ

ターコイズ(トルコ石)は美しい海や澄んだ空を連想させる、素敵な天然石です。
シルバーと組み合わせた武骨なアクセサリーにも、女性の装いのかわいらしいアクセントにもなる魅力的なターコイズ(トルコ石)。

色や模様によっても雰囲気はがらっと変わります。
是非皆さんも自分にぴったりのターコイズ(トルコ石)を見つけて、地球が育んだこの素敵な贈り物を楽しんでください。

Great Artisan(グレート アーティザン)では、さまざまなターコイズ(トルコ石)を取り扱っています。
ぜひお好きなターコイズ(トルコ石)をお選びください。
皆さんが気に入るターコイズ(トルコ石)があれば嬉しいです。

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