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プロが分析! メリノウールとカシミヤの5つの違い

プロが分析! メリノウールとカシミヤの5つの違い

Contents

メリノウールとカシミヤの違いとは

メリノウールとカシミヤ・・・
いずれの繊維も非常に柔らかく、冬には暖かい!
わたしたちにとって、冬には欠かせない大切な相棒です!

いざっ。
メリノウールとカシミヤ・・・
どちらかのストールが欲しい・・・と思ったときにどちらを選んで良いか分からないと思われる方は多いようです。

中には「安いから!メリノウール!」なんて単純に考えられる方もおり、
それはそれでよいのですが、できるならばメリノウールとカシミヤ双方のことをよく知って、
そして自分に使い方に合ったストールやショールを選べたら、なお良いですよね。

このコンテンツでは、簡単にメリノウールとカシミヤの違いを5つに分類して特集し、
皆さんが自分にあったストールやショールを選べる助けになれば良いと思います。

ぜひ最後までお読みください。

その1:メリノウールとカシミヤの違いを考える

メリノウール セーター

メリノウールとカシミヤ。
2つの優れた自然繊維には、優れた点がたくさんあります。

メリノウールとカシミヤには具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
たとえばメリノウールとカシミヤ、どちらの繊維も汚れが付きにくく、しわになりにくく、悪臭を中和するという優れた点があります。
そしてメリノウールとカシミヤ繊維、両方とも通気性があり、温度を完全に調節することができます。
両方の繊維に共通する点ですが、ただ暖かさがこもるという訳はなく、通気性も抜群なので蒸れることがなく、いつも爽やかです。

そしてメリノウールもカシミヤも静電気を帯びることはありません。
冬の季節、パチパチしないのは良いですよね。

「うそ~」と体験から思われる方もいらっしゃるかもしれません。
「いやいやっ。実際にセーターを脱いだときに、パチパチしたって!!メリノウールだったよ!」
そんなことを経験したことがある方もいらっしゃると思います。

たしかに冬の季節の髪の毛やセーターなどの静電気の問題はよく知られています。
しかしながら、それらはウール合成繊維が添加されている場合にのみそのパチパチ音(静電気)は発生し、そのウール合成繊維が静電気を帯電しているのだということを知っている人は少ないのです。

ですから自然繊維のメリノウールやカシミヤ100%の商品を使用している限り、静電気、冬の嫌なパチパチ音は生じないのです。
※これに関係する点は失敗しない! 本物の100% カシミヤ/パシュミナ製品 16の見分け方にも記載されていますので、ご興味のある方はご覧ください。

またメリノウールとカシミヤ双方の繊維は、自然繊維なのですべて土にかえります。
エコなんです!
当然といえば当然ですが・・・・

このように双方ともに優れた自然繊維ですが、全く違うところがあります。

それはメリノウールとカシミヤの風合いです。

風合い・・・というと分かる方は分かり、分からない方は分からないのですが、簡単にいうと触ってたらわかるメリノウールとカシミヤの表面から感じられる油分の差だと思います。

やはりカシミヤの風合いは優れています。
触るとなんとも言えないカシミヤの油分が感じられます。
しかしメリノウールからはその油分が感じられません。
比較すると分かるのですが、メリノウールからはカサカサ感が感じられます。

やはりそれはカシミヤが繊維の王様と言われる所以なのでしょう。。。。
この油分が肌触りのよさに寄与しているのです。

ヒマラヤ 山羊
高山地帯で育つカシミヤ山羊

その2:メリノウールとカシミヤの暖かさと快適さを比較

やはりカシミヤは天然繊維の王様と言われているだけあって、カシミヤはメリノウールより柔らかく暖かいといえます。

カシミヤは非常に細い糸を使っており、とくにカシミールのカシミヤは高山地帯で育ったカシミヤ山羊の毛を使っているため毛の中の空洞(メデュラ)が大きいためとくに柔らかい毛です。
※とくにカシミールのカシミヤ山羊の毛が細いという根拠はなぜカシミールのパシュミナは、世界最高品質って言われるの? パシュミナの歴史を通して考えるに書かれています。
ご興味のある方はぜひご覧くださいませ。

そしてカシミヤは一目見ても高貴な風合いを持ち、非常に軽く触り心地も抜群であり、カシミヤの繊維はすべての天然繊維の中で最高の保温力を持っています。

このようなカシミヤの強い断熱機能には、カシミヤの繊維の細さが関係しています。
※カシミヤの暖かさの秘密に関するその他詳細な情報はカシミヤ/パシュミナ なぜ暖かいの?! その暖かさの秘密を探るをご覧くださいませ

一方メリノウールもカシミヤほどではありませんが、数ある羊毛の中でも最高級で最も柔らかい羊毛です。
メリノウールは素晴らしい輝きと美しい毛を持っています。

メリノウールの着心地は、メリノウールの繊度によってかなり異なります。
つまりカシミヤ同様、メリノウールにも繊度(毛の直径)の違いがあるのです。

たとえばGreat Artisan(グレート アーティザン)で取り扱っているメリノウールも2種類あります。
それはお客さまの使い勝手に合わせて使い分けています。
一つは約16μm(ネパールのカシミヤ製品の繊度並みです)
もう一つは約20μmです。
※公的機関による品質証明書はMerino Pashmina (メリノ パシュミナ)をご覧ください。

やはり、この2つのメリノウールは共に同じ産地(オーストラリア産)と言えども、その触り心地は全く違います。
やはり糸が細いメリノウールの方が柔らかいですが、非常に繊細です。
しかし糸が太いメリノウールは繊維にすると細い糸に比べ固いですが、繊細でない為場所を選ばず使えます。
これもお好みで選んでいただくほかにないと思います。

話は戻りますが、Great Artisan(グレート アーティザン)で取り扱っているメリノウールは非常に細く、カシミヤ並みといえますので、繊細な繊維といえます。
そのため、そのメリノウールでできたストールはとても柔らかく、肌を優しく包みます。
メリノウールの繊維は、その元となる糸の繊度(直径)が細ければ細いほど、そのメリノウールの品質は高くなります。

メリノウール

なぜなら細い糸を使ったメリノウールの繊維は非常に軽く、使用している糸が細いため空気を含みやすいため、その熱伝導率が低い空気が厚い層を作り優れた断熱層ができ上ります。

また細く柔らかいメリノウール糸は肌に優しい感触が得られます。
なぜならメリノウールを代表するウール(羊)の毛は、人間でいうキューティクルがカシミヤに比べると多く、それが首に当たるとチクチクしやすくなります。

人間は、繊度30μm以上のウールの繊維が5%以上混入していると肌がチクチクすると言われています。
ですからそのメリノウールの毛が細ければ細いほど、人間の肌には優しい感触が得られるのです。

またメリノウールは保温性に優れているので、人間の体温を完璧に調節できます。
メリノウールを首に巻いたりし暖まると、メリノウールの繊維は自然に冷え、寒さの中でメリノウールは体を非常に暖かく保ちます。
暖かさを逃さないのです。

ですからカシミヤの方が温かくさがあり、快適さもありますが、もしメリノウールをお選びになる場合は、なるべく細い糸を使っている商品をお選びください。

その3:メリノウールとカシミヤの価格を比較

価格

カシミヤはメリノウールよりも価格は高価です。

これら繊維の価格は、入手する条件の難易度と流通量、そして世界の必要数に合わせて決定されます。

たとえばカシミヤは、毎年、カシミヤ山羊1頭あたり約200gしか得ることができません。
しかしカシミヤストールでは、そのカシミヤ山羊5頭分の毛が必要なのです。
ですからカシミヤは世界の必要数に対して非常に流通量が少ない自然素材であるといえます。

しかしその状況はメリノウールでは異なってきます。
メリノウールは年間2〜3キログラムのメリノウールを採取することができます。
また繁殖力にも優れているため、世界の必要数に対して十分の数のメリノウールを供給することができるのです。

ですからメリノウールはカシミヤよりも原毛の価格が安いといえるのです。

その4:メリノウールとカシミヤのピリング問題を比較

ピリングとは、特に摩擦が生じる場所で、時間の経過とともに繊維の摩擦によって、その繊維がからみあって毛玉ができることをピリングといいます。

このピリングを起こしやすいのは、劣った品質のウール製品であると考えられています。
しかし、このピリングは、繊維と繊維の摩耗が原因で起こる通常のプロセスです。
そしてそれが高級な繊維であってもピリングはおきます。

つまりカシミヤもメリノウールも両方ともピリングが起きることはあるのです。

その5:メリノウールとカシミヤの耐久性とクリーニング方法を比較

メリノウール 洗濯機
メリノウールは洗濯が簡単

メリノウールは非常に丈夫です。
普通に簡単に洗濯機で洗え、普通に扱っている限りほとんど形が崩れません。
耐久性は良いです。

カシミヤも同様に洗えるのですが、その洗い方には注意する必要があります。
非常に繊細な繊維なので、形が崩れたりすることが多くあるからです。

わたしたちGreat Artisan(グレート アーティザン)では、そんな方々にカシミヤやメリノウールの洗い方や保存の仕方のコツを伝授しています。
ぜひ以下のコンテンツをご覧いただき、大切なカシミヤやメリノウールを末永くお使いくださいませ。

失敗しない! カシミヤ/パシュミナの洗い方とお手入れ方法
プロが教える カシミヤ/パシュミナの洗い方|How to wash Cashmere

メリノウールとカシミヤのまとめ

メリノウールとカシミヤ・・・
双方とも素晴らしい自然繊維であり、似たところもあれば、相違点も多々あることが分かりました。

ぜひお好みに応じてメリノウールとカシミヤ。
どちらかをお選びください。

Great Artisan(グレート アーティザン)ではカシミヤストールもメリノウールストール。
両方とも取り扱っております。
以下にそのブランドバナーをご紹介しておきます。
ぜひクリックまたはタップしていただければと思います。

ぜひお好みのストール又はショールをお選びくださいませ

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