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チャロアイト|マンモスと一緒に眠っていた石?!
チャロアイトという名前は聞いたことありますか?
スギライト、ラリマーとともに有名な「世界3大ヒーリングストーン」と呼ばれている天然石です。
チャロアイトは大部分が紫で、中には黒や白、また透明な部分と混じりあっているものも多くあります。
チャロアイトが採れる場所はなんと地球上で一箇所、ロシアのサハ共和国だけです。
サハ共和国はシベリアの大変寒いところで、国土の多くは永久凍土です。
その永久凍土の中から軟組織と毛が残っているマンモスが発見されたことで最近話題になりました。
チャロアイトはそんな太古の昔を感じられる場所でのみ採掘されているのです。
チャロアイトはいつごろから市場に出回るようになったのでしょうか?
チャロアイトが発見されたのは1940年代で、ヨーロッパに入ったのは1970年代ですからごく最近のことです。
ラピスラズリやターコイズは人類が最初のころから使用していましたが、チャロアイトはその間ずっと冷たい地面の下でひっそりと埋まっていたのですね。
チャロアイトの正体
チャロアイトは先ほども触れましたが、比較的に新しく発見された鉱石ですが、チャロアイト自体は、145万年~1億2500万年前に生成されたと推定されています。
そしてこのチャロアイトの持つ美しさに見た人々が魅了されたことから、ロシア語で「魅惑」を意味する「charo(チャロ)」と、発見されたチャロ川から、「チャロアイト」と名づけられたという説があります。
TOP画像のように鮮やかなパープルカラーの中に見える、チャロアイトの美しいマーブル模様は、発見された当時から多くの人々を魅了する石だったようです。
チャロアイトの原産地のロシアでは、昔から彫刻用の石材として採掘され、角閃石の一種と考えられていたようです。
しかし、鉱物学者ベーラ・ロゴワ女史の長年の研究によってチャロアイトが新しいタイプの鉱物であることがわかり、1978年にチャロアイトは新鉱物として承認されたという経緯があります。
このチャロアイトはどのようにしてできたと言われているのでしょうか。
チャロアイトはケイ酸塩鉱物で、紫色は石に含まれる不純物マンガンによるものです。
不純物によってきれいな色になるって、人間が決して作り出せないものですね。
チャロアイトには、白や黒が混じりあったマーブル模様の石が多くあります。
これらも不純物による模様です。
チャロアイトの中に見られる白い模様はカリ長石という鉱物によるもので、黒い部分はエジリン、まだらに含まれるオレンジの部分はティナクサイト、まれにある淡い緑がかった灰色の部分はマイクロクリンによるものです。
そしてチャロアイトの中では大変珍しいのですが、水晶の成分が入り込んだ「チャロアイトクォーツ」というものがあります。
チャロアイトに透明の水晶が混ざって、透明感のあるラベンダー色の美しい石が出来上がります。
これは別名「エンジェルシリカ」と呼ばれていて、値段は非常に高くなります。
宝石や天然石といった大きな分野の中でのチャロアイトの位置づけに関しては、コンテンツ誰も教えてくれない! 天然石と宝石 何がどのような違うの?をご覧ください。
チャロアイトのグレード
天然石のグレードと言うのは、希少価値が高かったり石の特徴が強いものが高く評価され、値段も高くなります。
ですからチャロアイトなら紫の部分が濃い色のものがより良い品質のもの、高価なものということになります。
たとえばもっともよいチャロアイトとされているのは、紫と白のマーブル模様が美しいものです。
紫と白のマーブル模様のうねりやしま模様がはっきり見えるもの、つまり紫の色が濃いので、良い品質と言われています。
また紫色が目だななくなるので、白が多すぎないものが少ないものが良いとされています。
つまり逆にいうと、白が固まっていたりぼんやり全体に散らばっているチャロアイトは低価格になるのです。
またエジリンによる黒色がないチャロアイトもチャロアイトの特徴である紫色が目立つのでグレードが高くなります。
しかし人間にも様々な人種があるように石の個性も様々で、むしろ色の薄いチャロアイトの方が好みだという方もたくさんおられます。
ですからここで書くグレードというのは、一般的に取引される価格の話です。
しかしこうしたグレードを知っていると、本物かどうかの判断をするのに役立ちます。
例えば綺麗なマーブル模様のチャロアイトなのに低価格の場合、偽物である可能性が高いからです。
中には違う石を人工的に染めたものがチャロアイトとして売られていることがあります。
その場合は汗などで次第に色が落ちてしまいますので決して購入しないように注意いたしましょう。
購入する時には、石のグレードに見合った値段かどうかに注目しましょう。
チャロアイトを手に入れたら
チャロアイトは、鉱物の硬さを表す基準であるモース硬度が5-6で、ガラスと同じくらいの硬さしかありません。
そのため取り扱いによっては表面がこすれてしまい、白っぽくなったように見えてしまうことがあります。
もちろんガラスと同じくらいの硬さなので割れることもあります。
ですからチャロアイトは大切に扱いましょう。
宝石箱にしまうときに、チャロアイトよりも硬度の高いダイヤ、ルビーなどとぶつかるとかけてしまうので、個別に収納すると安心です。
紫色は古代より高級な色として有名です。
日本の聖徳太子が制定したと言われる冠位十二階などでは紫色は一番高い位ですし、聖書の中でも紫色は祭祀などが身に着けた特別な色です。
今でも紫色をお好きな方は多いですよね。
きっとお気に入りのチャロアイトを見つけたら、しょっちゅう身に着けたくなると思います。
アクセサリーは気に入っているものほど使用頻度が高く汚れが付くものです。
ですからチャロアイトを身に付けた後、柔らかい布で丁寧に拭いておけばあまり汚れが気になることはないでしょう。
もし金具との隙間などの汚れが気になったら、柔らかいブラシで汚れを落とすことができます。
また温度の変化で色が変わってしまうので、くれぐれも身に付けたままお風呂や温泉に入ってしまわないようにしてください。
チャロアイトはその珍しさから、現在までにかなりの量が採掘されてきたので、枯渇するのも時間の問題ではないかといわれています。
チャロアイトを手に入れたら大切に扱って、この魅力的な天然石を長く楽しめるようにしたいですね。
Great Artisan(グレートアーティザン)で取り扱っているチャロアイトを下記に紹介いたします。