あの不快なチクチクの原因は、繊維の先端や側面が肌にあたった時の刺激です。
太い繊維の先端や、表面の粗い繊維の側面が肌に当たると刺激になります。
そのため繊維(カシミヤ/パシュミナでいう糸)が太いとチクチクした不快な感情を感じます。
一般的に、30ミクロンの繊維が5%以上入っているとチクチクと刺激を感じるといわれています。
つまり、ウール(羊毛)がすべてチクチクするわけではなく、ウールの繊維が太く表面が粗いウールがチクチクするのです。
繊維の直径が19.5ミクロン以下の羊毛はスーパーファインウールと格付けされています。
このような細い繊維のウールはカシミヤに劣らない滑らかさと手触りで、肌に刺激を与えず快適に使用できます。
ウールのなかでも有名で高級ウールとして扱われているのが「メリノウール」です。
木の葉(konoha)ののウールストールもケケン試験認証センターにて15μmと鑑定されたオーストラリア産のメリノウールを使用しています。
カシミヤは一番高級な一級から五級まで、ランク付けされています。
どこに差があるかと言いますと、それはずばり繊維の細さと毛の長さです。
一級は14μ前後で繊維の長さは34mm以上、五級は16-17μ前後で繊維の長さは28mm以下になります。(一μ=1/1000mm)
繊維が細いということはそれだけ多くの繊維が使用されていることになります。
またそのため空気を多く含み暖かくてリッチな風合いになります。
当店のカシミヤはケケン認証センターで平均15μと鑑定されています。
これはあくまでも検査している生地(20×30cm)の平均です。
日本の検査ではそのように平均値をとりますので、ほとんどの鑑定は一級以下となります。
カシミールで作られているカシミヤ/パシュミナの糸はラダック(ヒマラヤの麓)で採取された世界最高クラスのカシミヤ/パシュミナ糸だけを使っています。
滑らかな風合いをぜひお楽しみください。