物干しざおのような太めの棒に広げて掛けておくだけでしわがとれる場合も多いですが、
どうしても取れなかったり時間がないときには低温でアイロンがけします。
シワになっている部分の繊維は倒れてしまっているので、熱と湿気によって繊維を起こすことが出来ます。
シワの部分にあて布を乗せ、アイロンのスチームを当てて自然乾燥させるだけできれいになることもあります。
アイロンをかける場合は、低温であて布を乗せ、押し付けないように優しく一方向に滑らせるように数回かけます。
強く押し当てると、繊維が倒れて滑らかさや光沢が失われてしまいます。くれぐれも温度と力加減に注意しましょう。
日常使用する冬場は、使用後に洋服ブラシ(馬毛などの天然の柔らかいブラシ)で軽くブラッシングしてほこりや食べ物のカスなどを取り除いておきましょう。
ブラッシングによって繊維を整え、毛玉になるのを予防することもできます。
また、カシミヤにとっての大敵は湿気です。
使用後は湿気と体温で雑菌が増えやすい状態です。
そのため、なるべく風通しの良いところに広げて掛けておくことで、シミヤや虫食い、嫌な臭いを防ぐことができます。
長期保管するときは汚れを取り除いて乾燥させてから保管します。
そして防虫剤を使用しましょう。
防虫剤の成分は空気より重く下に向かった広がるので、衣類の上において使用します。
また、タンスや衣装ケースの中で防虫剤の成分が広がれるように、ぎゅうぎゅうに詰め込んだり何枚も重ねて押しつぶすようなしまい方はやめましょう。
やさしくふわっとしまうのがコツです。
カシミヤ/パシュミナ商品をメンテナンスするのは非常に重要なことです。
以下にブラッシングの仕方を記載します。
ブラシをかける時は机などにニットを平らに置き、織りや編み目の方向にそって優しくブラシを動かします。
商品が伸びないように片手で押さえながら動かしましょう。(強く行い過ぎると商品を傷めてしまう可能性があります。)
使用する洋服ブラシですが、柔らかなカシミヤやウールには馬毛が適しています。
馬毛のブラシは、しなやかでキメが細かいので、これでやさしくなでるようにブラッシングすればカシミヤ/パシュミナの繊維を痛める心配もありません。
ぜひ参考にしてください。
細かなご質問やご相談は承りますのでお問い合わせください。
カシミヤ繊維の直径は平均15ミクロンと非常に細いので、ちくちくせず滑らかな肌さわりである一方細い繊維を撚り合わせているので表面がこすれて毛玉にもなります。
しかしハサミで切ってばかりいると生地がどんどん薄くなってしまいます。
そこで、当社では目立つ毛玉になる前に洋服ブラシで表面を整えることをお勧めしております。
なぜなら毛玉はいきなりできるわけではなく、少しづつ繊維がもつれて毛玉になります。
ですから使用した後毎回とはいかなくても、ブラシをかけるだけで目立たなくなります。
そうすればできてしまった毛玉もとれますし、ほこりも落ちてきれいに長く使用することができます。
洗うと独特のぬめりが失われてしまいます。
そのためできるだけ汚さないように使用することが望ましいのですが、
どうしても選択したい場合は、洗い方に気を付ければ縮みや毛羽立ちしないで洗うことができます。