極上の肌さわりと暖かさを味わえるカシミヤのストール。
でも、「汚れたらどうしよう」「お手入れが気になってなかなか出番がない」という方も多いようです。
カシミヤ/パシュミナが汚れてしまったらどうすればいいの?
カシミヤ/パシュミナを家で洗いたいのだけど、どうやって洗ったらいいの?
そんなカシミヤ/パシュミナのお手入れに関する疑問に分かりやすくお答えします。
- カシミヤ/パシュミナの洗い方|How to wash Cashmere -
カシミヤを長く使うコツはお手入れです。
ですからカシミヤを着用したら、ブラシを使ってほこりや汚れを落としておきます。
なぜならカシミヤに付いた汚れは時間が経つと染みや虫食いの原因になるからなんです。
必ず着用後にブラシをかけるようにしてください。
ブラシをかけるのは毛玉の予防にもなります。
カシミヤを着用していると毛玉ができますが、毛玉はいきなりできるわけではありません。
毛玉は主に摩擦などで繊維が毛羽立つところから始まります。
その毛羽立ちを放置していると繊維同士が絡まって毛玉へと成長してしまいます。
それを防ぐためにも着用後ブラシをかけることが大切なんです。
使用するブラシの種類ですが、カシミヤやのようなデリケートな繊維は馬毛の柔らかいブラシがおすすめです。
化学繊維のものは静電気が起きて余計に毛玉ができますので、天然の繊維のものを使用してください。
とくに画像に出ているわたしたちプロも使っている青山工房さんのカシミヤ用の馬毛ブラシはおススメです。
※青山工房さんには、WEBへの掲載許可はいただいております。
カシミヤストールにブラシをかける時には、表面を強く擦らないように気を付けます。
均一にブラシをかけられるように、ブラシをかける際には腕全体を動かしてブラシをかけます。
その際に、カシミヤストールを平置きにした状態でブラシをかけるとかけやすいのでおススメです。
まずブラシの側面から生地に当て、手首を内側に回して表面を払うようにブラシを優しく動かします。
この時ブラシは一定方向に動かします。
このようにしてカシミヤストール全体に、まんべんなくブラシをかけたら、最後に表面をさっと大きくブラッシングして日々のお手入れは終了です。
一日着用したカシミヤストールは湿気を含んでいるので、風通しの良いところに掛けて一日休ませましょう。
このようにブラシをかけてカシミヤを乾燥させると、カシミヤの繊維の縮れも自然な状態に戻り、いつも美しい状態を保つことができます。
カシミヤを休ませる・・・
これはカシミヤストールを長持ちさせる秘訣です!!
覚えておきましょう!!
カシミヤストールにうっかり汚れがついてしまった時には、なるべく早く汚れの部分だけを洗います。
大切なカシミヤだからこそ、「カシミヤのストール全部ではなく、汚れた部分だけを洗いたい」
そんな思いってありますよね!!
不覚にも汚してしまったカシミヤストールがありましたので、これを使ってご説明いたします。
(汚れに気が付いたときには正直けっこうショックでした)
カシミヤは濡れると色が変わって汚れの場所が分からなくなりがちなので、事前にしっかりと汚れてている場所を確認しておきます。
薄めたカシミヤ・ウール用の洗剤を染み込ませたタオル、または柔らかい布でカシミヤストールの汚れた部分を拭いて汚れを落とします。
その時に擦ってしまうと表面が毛羽立ってしまうので、カシミヤの汚れを布に移すような気持ちでやさしく押さえます。
次に新たに硬く絞ったタオルを用意し、それで拭ったカシミヤ用の洗剤分だけを取り除きます。
※拭き取るタオルの場所を何回も変えて優しく拭いて、カシミヤ用の洗剤をしっかりと落としてください。
汚れた部分を拭った後、カシミヤストールの毛の流れを整えたら日陰で自然乾燥させます。
濡れていると写真のように色が変わって見えます。
大切なカシミヤストールの汚れが落ちたか気になりますね。
カシミヤストールが、すっかり乾いたらブラシをかけて表面を整えます。
乾いたカシミヤストールを確認してみると、汚れの場所が分からなくなっていました。
このように汚れがついてからすぐに落とせば、大切なカシミヤストールをきれいにすることができます。
ぜひ参考にしてください!
普段きちんとブラシをかけてお手入れしていれば、カシミヤは頻繁に洗う必要はありませんが、においや風合いが気になってきたらカシミヤを全体を洗うタイミングかもしれません。
今回、私が3年間使用したカシミヤストールを使って洗い方をお見せしたいと思います。
このカシミヤストールはわたしのお気に入りのデザインなので3年間洗っていません。
しかしその間何もしなかったわけではないんですよ。
「カシミヤの日々のお手入れ」でも書いたことはしています。
つまり着用後きちんとブラシをかけて乾燥させ、衣替えでしまう時にも丁寧にブラシをかけ干した後、防虫剤と一緒にしまっていました。
でも最近カシミヤの臭いが気になったので、今年は全体洗いをすることにしたのです。
カシミヤストールを洗うのに使用するのは、普段使用しているカシミヤ用の馬毛ブラシと、カシミヤやウールを洗うのに最適な洗剤「ユーカラン」です。
ドライ用のおしゃれ着洗剤でも洗えますが、洗うたびにカシミヤ独特のツヤやぬめり感はだんだんと失われていってしまいます。
「ユーカラン」にはラノリン(羊の毛脂)がはいっていて、カシミヤをしっとり柔軟に洗いあげることができるのでお勧めです。
では実際にカシミヤを洗ってみます。
カシミヤストールを洗う前に、カシミヤ全体をブラッシングして毛羽立ちや毛玉をとっておきます。
カシミヤストールは毛羽立ったまま洗うと、繊維が絡まって毛玉になってしまので注意です。
洗い桶や洗面台に水を溜め、カシミヤ・ウール用の洗剤を適量入れ、よく溶かします。
お湯は汚れが落ちやすくなりますが縮みの原因になるので、カシミヤを洗う場合は30℃以下のぬるま湯を使用します。
今回はすすぎのいらないカシミヤ用のユーカランという洗剤を使用します。
たたんだ状態のカシミヤストールをぬるま湯に浸し、沈めたり持ち上げたりを2-30回ほど繰り返します。
カシミヤの繊維は濡れた状態の時が一番傷みやすいので、カシミヤ繊維の摩擦が起きないよう手の平全体を使って優しく行っていきます。
使用したカシミヤ用の洗剤ユーカランは、すすぎがいらないので、カシミヤを洗い終わったら洗った水を流します。
もしすすぎが必要な洗剤の場合は、すすぎ用の水として温度、量ともに洗う時と同じ程度の水を溜め、洗う時と同じようにカシミヤを沈めたり持ち上げたりを優しく2-30回ほど繰り返します。
洗った水を流した後、カシミヤストールを軽く手で押して、カシミヤから水を押し出したら、乾いたバスタオルの上に丁寧に広げます。
この時カシミヤにしわができないように丁寧に広げるのがコツです。
カシミヤをバスタオルの上に広げた状態で、端からロールケーキのように巻いていきます。
巻き終わったらそのまま少しの間置いておくと、カシミヤから水分がかなり抜けます。
その後タオルを静かに広げてカシミヤストールを取り出します。
今回は、風呂の浴槽を利用して干せる平干しネットを使用しました。
平干しネットがない場合は、新しく乾いたバスタオルを使い広げておけば大丈夫です。
カシミヤの表が乾いてきたら途中で裏返しにしてカシミヤの反対側も十分に乾かします。
カシミヤストールがほぼ乾いたら、物干し竿などに掛けて日陰でしっかり乾燥させます。
その際にカシミヤはとても軽いので、風などで落ちないように気を付けましょう。
いかがでしたか。
最初は難しいと思ったとしても、「カシミヤ/パシュミナを洗うのは案外簡単だ!」と思われたのではないでしょうか。
カシミヤは繊細な繊維ですが、自分でこまめにお手入れをすることができれば、より長く、「一生もの」として愛用できます。
もちろん、ここでご紹介したとおりに洗っても失敗の確立がゼロになるわけではありませんので、洗う際にはご自分の責任で洗っていただけたらと思います。
皆さんがお持ちの「繊維の宝石」カシミヤを、末永く大切になさってください。
Great Artisan(グレート アーティザン)では、一生ものにできる、カシミヤの本場インド・カシミールのすばらしいカシミヤ/パシュミナストールを扱っています。
ぜひお手元に一枚、このカシミールの素晴らしいカシミヤ/パシュミナをお手元に!!
最後にGreat Artisan(グレート アーティザン)のブランドを以下にご紹介しておきます。
気になるブランドがございましたら、ご覧いただければ嬉しく思います。
シンプルさが魅力 Grand Pashmina (グランド パシュミナ)
都会的なデザインが特徴 Cool Pashmina (クール パシュミナ)
カシミール伝統的なブランド Traditional Pashmina(トラディショナル パシュミナ)
カシミヤなのにわずか50g Pashm (パシュン)
最高級のメリノウールを使用 Merino Pashmina (メリノ パシュミナ)