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世界五大宝石ーサファイア
青い宝石の代表と言えるサファイア。
上品で爽やかな印象を与えるこのブルーの宝石は、いつの時代も多くの人に愛されています。
きっと多くの人にとって一番に思い浮かぶブルーの宝石といえば、きっとサファイアでしょう。
それほどサファイヤは有名な宝石で、ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、アレキサンドライトと並んで世界五大宝石の一つとして知られている、サファイヤはまさに宝石の中の宝石です。
サファイヤは故ダイアナ妃がチャールズ皇太子から贈られた婚約指輪としても有名です。
いずれにしても、サファイヤはダイヤモンド、エメラルド、ルビーと並んで、知らない人はいない天然石だと思います。
遠い昔、リボンの騎士の主人公のサファイヤ王子(サファイヤ王女なんですが・・・)を思い出す人もいるかもしれません。
宝石というと、希少性が高いこと、モース硬度が高いこと、特別な美しさがあると認められているいう条件があります。
※これに関係する点は誰も教えてくれない! 天然石と宝石の本当の違いにも記載されていますので、ご興味のある方はご覧ください。
その点サファイヤは昔から申し分のない宝石といえます。
ラテン語で「青」を意味する「sapphirus(サッピルス)」が語源のサファイアは、昔から貴族、真実、誠実、そして忠実を象徴するものと考えられてきました。
また旧約聖書に出てくる紀元前17世紀ごろの人ヨブは、貴重で手に入れるのが困難なものとしてサファイアを挙げています。
このようにサファイアは非常に高価だったため、何世紀にもわたって王族や聖職者の礼拝堂の装飾に使用されていました。
また古代ギリシャやローマでは、青いサファイアが王と女王を危害から守ると信じられていましたので、王侯貴族が身に着ける宝石としても有名でした。
また中世の聖職者は、青いサファイアは澄み切った天をイメージさせることから天国を象徴する物として青いサファイアを身に着けていたのです。
このようにほとんどの人はサファイアは青色と考えていますが、実際には黄色やピンクなど様々な色のサファイアがあります。
ではサファイアとはどんな宝石なのでしょうか?
このコンテンツでは、サファイヤの知られざる面に関して特集してみたいと思います。
サファイアとはどんな宝石ですか?
サファイアは酸化アルミニウムの結晶でできているコランダムという鉱物です。
酸化アルミニウム結晶だけのコランダム (鋼玉)は無色ですが、大抵は鉄、チタン、クロム、銅などの不純物が混じっていて、コランダム (鋼玉)という宝石は、この不純物によって様々な色が生じます。
このうち赤色のものはルビー(ruby)と呼ばれ、それ以外はサファイアと呼ばれているのです。
つまりルビーとサファイアは同じコランダム (鋼玉)という鉱物の中に含まれている宝石なんです。
サファイヤは「青玉(蒼玉)」という和名があるように、一般に濃紺あるいは青紫色をしたものがサファイヤであると考えられていますが、濃赤色以外のあらゆる色、例えば黄色や茶色、薄紅色などのものもサファイアと呼ばれています。
ですから赤以外(赤はルビー)をサファイヤと考えたら分かりやすいかと思います。
サファイアの青の秘密
前述のように赤以外をサファイヤと言いますので、サファイヤにはいろいろな色があります。
そのようにさまざまな色のサファイアがあると言っても、最もよく知られているのはブルーサファイアです。
サファイアの語源はラテン語で青色を意味する「sapphirus(サッピルス)」に由来しているくらいですから、昔は、青以外はサファイアじゃない、くらいに思われていたのかもしれません。
このブルーサファイアは鉄とチタンが不純物として含まれていて、純粋な青色のものから紫がかった青、緑やグレーがかったものまでさまざまな式相があります。
サファイヤは不純物として含まれる鉄が多いほど濃い青色になり、上質なサファイヤであると言われています。
青以外の色のサファイアは「ファンシーカラー」と呼ばれています。
このカラフルなサファイアは、新しく魅力的なジュエリーを作りたいジュエリーデザイナーに人気です。
下の表に、ファンシーカラーのサファイアのうち名前がよく知られているサファイアを挙げてみます。
■その他のサファイヤの種類
ピンクサファイア | コランダムに不純物としてクロムが含まれる場合にピンクになり、クロムの量が増えるにつれてピンクの色が濃くなります。 ピンクが濃いサファイアほど金銭的価値が高くなりますが、ある基準より濃くなるとそれは「ルビー」と呼ばれます。 それ以外の場合、この石はピンクサファイアと呼ばれます。 しかしどこからがルビーでどこからがピンク サファイアとするのか、宝石ディーラーの中でも境界線がはっきりしないこともあるそうで、海外でルビーとして買ってきたら、日本ではピンクサファイアとされた、なんとこともあるそうです。 |
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パパラチャ | パパラチャと呼ばれるのはオレンジとピンクの中間の色合いを持ったサファイアです。 パパラチャサファイヤは、鉄、チタン、クロム、銅などの不純物が絶妙な割合で含まれた場合にのみ表れる色で大変希少な色です。 パパラチャサファイアはもともとスリランカで発見され、ヒンドゥー教の女神が座っている蓮花台の色に似ていたことから、睡蓮の花の色を表すパパラチャ(Padparadscha)(サンスクリット語でpadma=蓮、ranga=色)と名付けられました。 あまりに希少なことからマダガスカル産のサファイアの表面だけ変色させていたこともありました。 |
スターサファイア | スターサファイアとは、頭上式の光を当てた時に六角形の光が表れるサファイアのことです。 これは「スター効果」と呼ばれています。 スターサファイアは、サファイヤの中に針状の鉱物が含まれている場合に光が屈折して生じる現象です。 宝石は普通、宝石の中に内包物があると価値が下がりますが、スターサファイヤは内包物によって価値が上がる珍しい宝石です。 ちなみにこのスター効果が赤い石で生じる場合は「スタールビー」と呼ばれます。 |
良いサファイアの見分け方
サファイアの色に関する項目でも取り上げましたが、より価値のあるサファイアにはいくつかの要素が関係しています。
品質がよいサファイヤを見分けるにはまずその色が重要です。
まずは色と透明度ですが、ブルーサファイアのなかでは「ロイヤルブルーサファイア」や「コーンフラワーブルー」という種類のサファイアは特に人気があります。
もう一つサファイアの評価に関係するのは加熱加工の有り無しです。
加熱加工というのは500~1600度もの高温でサファイアを加熱し、化学反応によって色をより濃くしたり内部の含有物を溶解して透明度を増す加工のことです。
つまりサファイヤを人工的に加工することによって変えるということです。
このようなサファイアの加工の有り無しは、宝石商のルーペを使って見ればインクルージョン(含有物)があるかどうかで、簡単に見分けることができます。
なぜなら加熱加工したサファイアは、インクルージョンが溶けてなくなっているのです。
このように書くと加熱したサファイヤが珍しいように思う方がいらっしゃるのですが、それは逆です。
実は、未加熱のサファイアは非常に珍しく中央宝石研究所の証明書などが付いていることがほとんどです。
ですから同じグレードのサファイアでも、加熱加工をしていないサファイアは加工したサファイアの3倍以上の価格であることも珍しくありません。
ですから買う時には加工の有り無しを確かめることは損をしないために非常に大切です。
ぜひサファイヤを購入する前には、ルーペでサファイヤのインクルージョン(含有物)の有無を確認しましょう。
サファイアのお手入れ方法
最初に書いたように、サファイアはダイヤに次いで硬いモース硬度9の宝石です。
それでサファイアは比較的お手入れが楽な宝石です。
もしサファイアジュエリーの汚れが気になったら、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に5-10分浸した後柔らかい歯ブラシなどで汚れを落とし、その後流水で十分にすすいでから乾いた布で乾かせば完了です。
しかしサファイア自体は丈夫でもサファイアを留めてある金属は柔らかいので、サファイアを研磨剤の入ったものでなどでこすると、金属に傷がついてしまう可能性があります。
台座までこすらないように気をつけてください。
また超音波洗浄機も使えますが、もともと中にひび割れのような模様があるサファイアは、超音波洗浄機で割れる可能性があるので控えた方が安心です。
普段サファイアのジュエリーを保管するときには、硬いサファイアによって他の宝石に傷が付かないように、個別に袋に入れたりして収納してください。
サファイアは美しいだけではなく長い年月に耐えられる丈夫な宝石なので、きれいにお手入れして長年に渡ってサファイヤを楽しみたいですね。
サファイヤのまとめ
ラピスラズリの蒼も惹かれますが、サファイヤの青もキレイですよね。
もしサファイヤを手にする機会があったならば大切にしたいものです。
Great Artisan(グレート アーティザン)も粗削りですがサファイヤを取り扱っています。
荒削りの中に光る魅力を感じ取っていただければ嬉しく思います。
以下にご紹介しておきますので、ぜひご覧くださいまで。
ルビーも紹介しておきます。
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