日本では2020年に入った頃より、徐々にマスクの重要性が叫ばれるようになり、コロナ禍に入った2020年の3月~4月、日本のマスクの供給状況に大きな変化が生じました。
日本においてコロナ禍が本格化したその頃、中国に依存していたマスクの輸入が中国政府によって止められたため、日本のマスク在庫がひっ迫し、まさにマスクショックともいえる、マスクの価格高騰が起こったのです。
このマスクショックともいえるマスク高騰の背景には、日本においてはコロナ対策にはマスクが欠かせないものと認識されていたためです。
3月~4月、日本中がほぼマスクパニックのような状況になったのは記憶に新しいところです。
しかしマスクに関する世界保健機構(WHO)の見解は、日本の見解とは違ったのです。
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世界保健機構(WHO)のコロナ禍でのマスクの重要性に関する見解
新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、世界保健機関(WHO)の専門家らは3月30日、CNNのニュースによると感染者や看護者以外の一般市民がマスクを着けることは勧めないとの見解を改めて示しました。
CNNは世界保健機関(WHO)の緊急事態対応を率いるマイク・ライアン氏のコメントをこう伝えています。
「一般市民のマスク着用に何らかの効果があることを示す具体的な証拠はない」とさらに不要性を強調。一部にはむしろ、マスクの着け方が正しくない場合、逆効果になるとの報告もあると述べた。」
そして「市民のマスク使用について「自分自身に症状があり、周囲に感染を広げない手段とする場合以外は推奨しない」と明言しており、使用を勧める対象は「在宅の患者本人と、その患者をケアする人」だと述べています。
世界保健機構(WHO)のコロナ禍でのマスクに関する指針の変更
しかし6月5日には、世界保健機構(WHO)はこのマスクの重要性に関する指針を大きく変更しました。
そのニュースを伝えるBBCによると「公共の場での着用を推奨する」と発表し、マスクを着用することで「感染力があるかもしれないコロナウイルスが入った飛沫を遮断」できると示す、新たな研究結果を踏まえた対応であるとマスクの重要性に関する指針を変えたのです。
そして、一般市民に「医療用マスクではなく、布製のマスク」の着用を推奨するものだとBBCは伝えています。
恐らく最後のコメントは不足しているマスクが医療従事者に行き渡るようにという配慮による声明であると考えられます。
つまり他の人への飛沫感染を防ぐために、マスクをすることは有効な手段であることを認め、自らへのコロナウイルスへの感染リスクを減らすために、マスクは非常に重要なアイテムであることを世界保健機構(WHO)が認める大きな指針変更だったのです。
一方日本はこのコロナ禍において、マスクの重要性に関してどのような指針をもっていたのでしょうか。
日本におけるコロナ禍でのマスクの重要性とは
2020/2/21に掲載され、3/26に一部修正された、日本エアロゾル学会は、マスクをすることは、ウイルスを遮断する上で重要であるという見解が書かれました。
その要点の一つ目として、ドラッグストアなどで一般的に購入できるメディカルマスクやサージカルマスクは、ウイルスのような小さい粒子を捕捉することができるということ。
そして二つ目として、そのようなメディカルマスクやサージカルマスクを正しい仕方で隙間なくしっかりと顔に装着することによって、コロナウイルスに感染予防に対する、効果が見込めるという見解を出していました。
そして最後に、このように重要なマスクに関する見解を出しています。
「マスクに関する見解は、性能表示のある N95 マスクないしはドラックストアで購入できるメディカルマスクやサージカルマスクを指したものであり、すべてのマスクを対象としたものではないことを申し添えます」
つまり布マスクや花粉症対策で使われているウレタンマスクでは、書かれた効果は見込めないという見解を出しているのです。
日本では世界保健機構(WHO)が公式に認める以前より、マスクに関する重要性を述べていたのです。
世界のコロナ禍でのマスクの重要性とは
これまで世界保健機構(WHO)と日本のマスクの重要性に関する見解を考えてきました。
それではその他の国際社会はマスクの重要性をどのようにとらえているのでしょうか。
米疾病対策センター(CDC)は7月14日、マスクには新型コロナウイルス感染を防ぐ効果があり、人と接触する時にはだれもが着けるべきだとする見解を発表しています。
なぜなら、このコロナウイルスの蔓延に一役かっているのは、コロナウイルスに感染したが無症状者であり、そのコロナウイルス感染の無症状者が感染を拡大させている可能性を示す「十分な証拠」があるからです。
ですからそのような人がマスクをするのであれば、マスクを着けている人自身とその接触相手の両方を守る効果があると強調しています。
さらに手作りの布マスクも、呼気に含まれる微小な粒子が飛散するのを抑えるのに有効との見方を示しています。
その根拠として、CDCは、アメリカ、ミズーリ州で新型ウイルスに感染した美容師2人がマスクを着けていたため、接触した顧客139人はだれも感染しなかったとする研究結果を発表しています。
確かに、この日本でもコロナウイルス感染の無症状者がコロナウイルス第二波を起こしたのではないかと一部で言われました。
そのコロナウイルス感染の無症状者が周りの人をコロナウイルスに感染させない対策として、マスクは有効であるということになります。
そのマスクがN95 マスクないしはドラックストアで購入できるメディカルマスクやサージカルマスクであるならば、咳などの呼気に含まれる微小なコロナウイルスを遮断するでしょうし、例えば布マスクであっても唾液などに含まれる微小なコロナウイルスは遮断できると思います。
このように考えると、コロナ禍においてマスクの重要性は、今や世界中で認められているといえるのです。
コロナ禍でマスクが重要な4つの理由とは
コロナ禍でマスクが重要な理由は、諸説様ざまあると思います。
しかしこのコロナ禍でマスクをする重要な点として以下の4つの点が、多くの人に認められています。
- 自分がコロナウイルスに感染するリスクを下げる
- 無意識に手で鼻や口を触るのを防ぐことで、ウイルスへの接触感染を防ぐ
- 気道の乾燥を防いで、自分の粘膜を守ることにより感染リスクを減らす
- コロナウイルスに感染していた場合、飛沫によって人に感染させるのを防ぐ
2020年9月末現在、コロナウイルスに対する有効な治療法やワクチンがない今、できる範囲の中で自分や家族が、まずコロナウイルスに感染しない方法を選択する必要があるのは誰もが考えることです。
その中で手軽にできる対処方法がマスクを装着することです。
上にあげた4つの理由を一つずつ解説していきたいと思います。
①自分がコロナウイルスに感染するリスクを下げる
コンテンツ、感染防止に役立つ3つの正しいマスクの選び方で解説いたしましたが、やはりウイルスへの感染防止にマスクは役立ちます。
なぜならば、不織布マスクはその細かな目や静電気で微小なウイルスを遮断するからです。
さらにコロナウイルスの感染の約50%はコロナウイルス感染者の無症状者からの伝播といわれています。
つまり私たちのまわりには、注意していても悪気のないコロナウイルス感染者がいる可能性が非常に高いのです。
ですから自分がコロナウイルスに感染するリスクを減らすためにマスクを着用することは重要であるといえます。
②無意識に手で鼻や口を触るのを防ぐことで、ウイルスへの接触感染を防ぐ
オーストラリアの研究で明らかになっていることがあります。
この研究によると、26人の被験者(学生)は平均で1時間に23回、無意識のうちに自分の口や鼻、目に触っていました。
つまり人は注意をしていても無意識のうちに、自分の口や鼻、目を手で触っており、その手にコロナウイルスが付着していたのであれば・・・。
その結果は自ずと明らかです。
しかし、マスクを着けていると物理的にマスクが邪魔になるため、口や鼻に触らなくなります。
コロナウイルスは接触でも感染しますから、マスクを着けておくと手に付着したウイルスが口や鼻の粘膜に付くことを予防できるのです。
このように考えるとマスクをつける重要性も理解できます。
③気道の乾燥を防いで、自分の粘膜を守ることにより感染リスクを減らす
普段、人の気道は分泌物を痰として出すことで、人体に入ってきたウイルスや細菌など病原体を除去しています。
しかしその気道が乾燥してしまうと分泌物が減り、病原体を除去することができなくなります。
また、気道の粘膜には免疫システムが備わっているため、気道が乾燥することによって粘膜が傷害を受けることになります。
そうするとその人の免疫システムも弱まってしまうのです。
いずれにしても、気道が乾燥するほど人は呼吸器の感染症にかかりやすくなります。
しかし反対に、湿気のある自分の息で喉を潤すことができれば、気道を守り、ウイルスなどの感染から自分の身を守ることができるかもしれないのです。
その点からもマスクをすることは重要だということが分かります。
④コロナウイルスに感染していた場合、飛沫によって他人に感染させるのを防ぐ
先ほども宣べましたが、コロナウイルス感染症でも症状がほとんどない人、軽い人がたくさんいるといわれ、その人たちが知らぬ間にコロナウイルスの感染を広げていると考えられています。
その割合は、実際の感染者の50%ともいわれており、この点がコロナウイルスの恐ろしい点です。
そう考えると、マスクをせずに普通の会話をしていても、コロナウイルス感染者の口から飛沫が飛んでウイルスを感染させるリスクがあるということになります。
しかし常にマスクをしていれば、コロナウイルス感染者の無症状者の飛沫感染から防ぐことができます。
つまりマスクをすることは自分の身を守るためだけでなく、他の人の身も守るためにもつけるべきなのです。
ウイルスとはコロナウイルスに関わらず変化していきます。
今日本で感染を広げているコロナウイルスも、欧州型コロナウイルスの孫世代であるといわれており、現在東南アジアで再拡大しているウイルスも、その国で独自の変化をしているコロナウイルスであるといわれています。
そしてこのコロナウイルスの世代の変化は、無症状者によって受け継がれると考えられています。
そのようなコロナウイルスに感染しないためにも感染防止に役立つマスクをすることは大切なことです。
コロナ禍でのマスクをする4つの重要性 まとめ
日本では花粉症対策があるのでマスクをする重要性は理解されていました。
しかし世界ではやっとコロナウイルスに感染しないためにマスクが有効であることが認められるようになってきたのです。
もうすぐ冬を迎える2020年9月末。
コロナウイルスに感染しないために、もう一度マスクをする重要性を再確認し、感染防止に役立つ正しいマスクをお選びになることをお勧めいたします。
ワクチン開発が目の前にある今、自分も大切な家族、親族もコロナウイルスに感染せずに、このウィズ コロナの時代を楽しく過ごしていきましょう。
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