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メリノウール 素晴らしき自然繊維
アウトドア愛好家たちに大人気の自然素材・メリノウール!
メリノウールは世界の自然繊維の中でも最高級の繊維の内の一つです。
とくにウール一般は古くから人類の歴史と共にありました。
今回はそのメリノウールの優れた9つの特徴について特集いたします。
メリノウールとはなんですか
メリノウールとは、主にオーストラリアやニュージーランドで飼育されているメリノ種という羊の毛を用いたウールの素材がメリノウールといいます。
このメリノウールは、前述のように主にオーストラリアやニュージーランド、フランスで飼育されていますが、その他のウールに比べ、保温性が高く、数ある羊毛の中で最も高級な羊毛の内の一つとされています。
メリノウールの産地としてとくに有名なのがオーストラリアです。
このオーストラリアは世界最大の羊毛生産国で有名で、世界中の羊毛の約40 % を生産しているといわれています。
その世界最大の羊毛生産国オーストラリアのウールの中でも、70 % がメリノウールといわれており、それだけメリノウールの需要が世界的にも大きいことが分かります。
ちなみにわたしたちの日本に輸入されているウールの大半もメリノウールといわれており、その割合はウールの約80 %といわれています。
このオーストラリア産のメリノウールは、毛の質は非常に繊細でその繊度は16-25μmといわれています。
このように細いメリノウールの毛になるとカシミヤ並みの毛の繊度(細さ)になりますので、非常に暖かく市場に好まれます。
さらにメリノウールの毛色は白く染色が容易であるため、様ざまな素材として使用されているのです。
その中でもとくにアウトドア製品で重宝されており、モンベルやゴールドウインなど多くのアウトドアブランドがメリノウール製のインナーやソックスを販売しているため、今やメリノウールは秋冬のアウトドアシーズンには欠かせない自然素材となっているのです。
メリノウールの歴史
現代ではオーストラリアやニュージーランドで飼育されているメリノ種のメリノ羊は、小アジアのフェニキア人によって最初に北アフリカに紹介されたといわれています。
フェニキア人はセム語系の部族に属し、海上交易、とくにエーゲ海を中心として海上交易に従事していた民で有名です。
フェニキア人は海上交易を営んでいた部族だったため、歴史的にみると数多くの場面でこのような重要な働きをしていました。
本題に戻りますが、西暦1500年頃、このメリノ種の羊は、慎重かつ選択的な繁殖を通じて、今日のものと同様の新しい種類のメリノ羊がエーゲ海の沿岸のスペインで繁殖し有名になったといわれています。
このメリノ種の羊は最初貴族と教会によって所有されていました。
そして、貴族と教会はメリノ種による利益を独占するためにメリノ種の羊の群れを保護し、支配していたのです。
実際に、18世紀にはスペインからのメリノ種の羊を外国で繁殖させることはできなかったのです。
しかしその後このメリノ種の羊は徐々に、スウェーデン、ハンガリー、フランス、そして最後にオーストラリア・ニュージーランドに紹介されていき、現代のオーストラリア・ニュージーランドのメリノウールの隆盛に繋がっていきます。
メリノウールの繊維のランキング
メリノウールの繊維の元となっている糸の繊度の測定にはさまざまなグレードがあります。
その繊度は「μm(マイクロメートル)」で表示され、使用される単位はマイクロメートルと呼ばれます。
この「μm(マイクロメートル)」は、国際単位系 (SI) の長さの単位であり、1ミリメートルの1000分の1と等しい長さです。
以前は「μ(ミクロン)」といわれていましたが、現在は、国際標準規格として「μm(マイクロメートル)」を用いています。
この繊度の測定値が低いほど、その繊維の糸の繊度は細かくなります。
皆さんはsuper〇〇’sという表示をみたことがあるでしょうか。
これは羊毛の繊度(直径)を表していますが、メリノウールのランクは、その糸のグレードとは別に大体通常4段階にランク分けがなされています。
そしてメリノウールでは、繊度(直径)16〜25μmの範囲内は、メリノウールとして商業的に認められています。
◇メリノウール ランク表
スーパー エクストラファインメリノ | 16.5~17.5μm ※当店のメリノ&シルクストール商品はここのランクです。 |
---|---|
エクストラファインメリノ | 18.5~19.5μm |
ファインメリノ | 20~22μm ※当店のメリノ&手刺繍ストール商品はここのランクです。 |
ストロングメリノ | 23~25μm |
■スーパーファイン繊維の繊度(糸の直径)表
SUPER 80’s | 19.75μm | |
SUPER 90’s | 19.25μm | |
SUPER100’s | 18.75μm | |
SUPER110’s | 18.25μm | |
SUPER120’s | 17.75μm | |
SUPER130’s | 17.25μm | ネパール製のカシミヤ製品繊度<当社調べ> |
SUPER140’s | 16.75μm | ネパール製の高級カシミヤ製品繊度<当社調べ> |
SUPER150’s | 16.25μm | 当社 Merino Pashmina(メリノパシュミナ) |
SUPER160’s | 15.75μm | 当社 Merino Pashmina(メリノパシュミナ) カシミール製の通常カシミヤ製品繊度 |
SUPER170’s | 15.25μm | カシミール製の通常カシミヤ製品繊度 |
SUPER180’s | 14.75μm | カシミール製の通常カシミヤ製品繊度 |
SUPER190’s | 14.25μm | |
SUPER200’s | 13.75μm |
※※1ミクロン(μm)は1000分1ミリ
※CEN(ヨーロッパ標準化委員会)がスーパーファイン繊維の繊度(糸の直径)に関して、IWTO規則によるスーパー表示を法制化し、その数字を別記の通りまとめています。
ブレンド(混紡)織物の場合、スーパーの語句は使えないとしているが、ウールが45%以上混紡の場合、平均繊維直径に200’sといったS値を適用することは可能としています。
ちなみに、カシミアの繊度は15~16μmが一般的に上質とされています。
繊維は細いほど良いとされ、高級と言われています。
メリノウールの優れた9つの特徴
人類の歴史と共にあったウール。
このように数千年も前からわたしたち人類の衣類に用いられてきたウールは、最も馴染みが深い素材であるといえます。
そして数多くあるウールの中でも高いクオリティを誇り、プレミアム繊維として今、高級衣類に使われているのが、主にオーストラリアで産出されているメリノウールです。
そのメリノウールの毛は細くて長く、非常に滑らかで、吸いつくような肌触りが特徴です。
またウールの特徴であるクリンプが多く、弾力性に優れているため、このオーストラリアのメリノウールをストールに仕立てたときの巻き心地のよさは、カシミヤに匹敵するほどともいわれています。
最高クラスのカシミヤを触り慣れたプロの目から見ても、違いはメリノウールにはカシミヤ独特の油分がないのと、やはり弾力があるのでカシミヤに比べて首に巻いた時に膨らみ気味にはなります。
ただ細い糸で作られたメリノウールの巻き物は、カシミヤを触り慣れていない人には分からないほどのよい品質となります。
さらにメリノウールの毛はタンパク質でできているため生分解性があり、廃棄しても土に還り、化学繊維とは違い100%再生可能な繊維といえます。
ファッションを愛する人たちにとって、今や環境に配慮することは大切なことですよね。
メリノウールは当たり前のことですが、当たり前のように環境への優しさが実現する繊維なのです。
〇参考コンテンツ
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①メリノウールは非常に柔らかい
ウール自体は天然繊維ですが、ウールの繊細さは様々です。
しかし30μmを超える太い繊度の繊維がその繊維に約5%含まれていると、それがチクチクするかゆみの原因になります。
しかしわたしたちGreat Artisan(グレート アーティザン)が使用するメリノウールはオーストラリア産の16μmの非常に細い極上のメリノウールと約20μmのメリノウールを使用しているのでストールとして首元に巻いてもチクチクすることはありません。
とくに16μmのメリノウールはカシミヤ並みの細い繊度の糸を使用しているため、非常に柔らかい肌触りとなっています。
②メリノウールは除湿性に優れている
メリノウールには、水分を吸収したり放出し適度な水分量を保つ優れた除湿能力があります。
それはメリノ羊毛繊維の外側は人間でいうとキューティクル、羊毛ではスケールと呼ばれるうろこ状のものがあります。
右の画像のものがそれです。
メリノウールはそのスケールが優れたメリノウールの除湿性に寄与しています。
たとえばメリノウールでできた衣服の内側に汗が発生したとします。
するとメリノウールの繊維の糸のスケールがマツ円錐形のように開き、その隙間から水分を取り込むことができます。
メリノウールは自らの体積の30%もの水分を吸収することができるといわれています。
そしてメリノウールによって吸収された湿気は外気にと一直線に吐き出され、除湿される仕組みになっています。
つまりメリノウールは吸湿性が高く、汗を素早く吸収・発散してくれ、おまけにその際に汗とともに余分な熱も放出されるんです。
ですからメリノウールはいつも快適なので、汗をかくことが関係するスポーツ、アウトドアに使用されることが多いのです。
③メリノウールはパチパチ(静電気特性)しない
前述したようにメリノウール繊維は、保湿性に優れているため、繊維の内部に多くの水分を含んでいます。
そのため、メリノウール製品は冬場に多くの静電気を発生する傾向がある合成繊維と比較して静電気の発生が少なくなります。
ですから首元に巻いてもパチパチとした、あの嫌な静電気が発生しにくいのです。
そして静電気の発生が少ないため、埃やゴミもつきにくいという付加的な特性もあるのです。
冬は乾燥しているので、時々飼い犬との間に静電気がバチバチっとなってお互い驚くことがありますが、メリノウールならそんなこともないですね!
④メリノウールの優れた保温性
メリノウールは冬は暖かく、夏は涼しく感じるため、「天然のエアコン」と呼ばれることがあります。
一般的に衣服の保温性は、外気が寒いときには、その冷気を遮断する断熱材として機能したり、衣服の内側を保温したりする効果が求められます。
その点メリノウールはあらゆる羊の中で最も白く、最も細く、かつ捲縮が多いためたくさんの空気をその繊維の中に含むことができます。
ですから冬は暖かく保温性に優れています。
⑤メリノウールの優れた弾力性
前述しましたが、メリノウールの繊維は捲縮性を持っているがゆえ、糸に紡糸すると快適な弾力性が生じます。
このことは、メリノウールを繊維にして着用した時に快適さが与えられるだけでなく、そのメリノウールの衣服が元の形を失う可能性が少なくなることを意味しています。
つまりメリノウールの衣服の形は崩れにくいといえるのです。
⑥メリノウールの高い防臭力
メリノウールは天然素材で免疫機能を持っているため、それ自体が防臭力を持っています。
人間は細菌が体内に侵入すると、免疫が働いてこれを無害化します。同じように、メリノウールはニオイの原因となる細菌を抑制してくれるので、不快なニオイを防げるのです。
通常匂いの原因となる細菌は、汗などの液体の形で繁殖する傾向があります。
しかしメリノウールは綿や合成繊維とは異なり、長期間着用しても不快な臭いがする可能性が低い繊維といえるのです。
ですからよく登山などで靴下の素材に使われていることは有名です。
⑦メリノウールの商品は洗う頻度が少ない
前述したように、メリノウールは細菌が繁殖しにくいという特性があります。
メリノウール製品は、染色される可能性が低く、頻繁な洗濯の必要性が少ないため、より環境に優しいと定義することができます。
⑧メリノウールは肌触りが良い
非常に細い糸で作ったメリノウールの繊維の肌触りは非常になめらかです。
またメリノウールの優れた除湿性のおかげで、メリノウールは汗をかいてもべたつかず常にサラサラな質感を保ちます。
肌触りがいつも爽やかです。
⑨メリノウールは難燃性が高い
メリノウールは繊維中に窒素と水分を多く含んでいるため、難燃性が高い自然繊維です。
このことが、メリノウールがヨーロッパの消防士のインナーウェアによく使用される理由です。
メリノウールは燃えにくいため、安全性が高いのです。
メリノウールの特徴 まとめ
このように多くの優れた特徴をもつメリノウール。
Great Artisan(グレート アーティザン)では、そのメリノウールにシルクを混ぜたストールと100%のメリノウールの生地に手刺繍を施したストールを販売しています。
いずれのメリノウールの糸も非常に細く、高級な繊維といえます。
メリノウールがお好きな方は、ぜひGreat Artisan(グレート アーティザン)のメリノパシュミナをご検討ください。
メリノウールストール一覧
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