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今さら聞けない カシミヤとウール 決定的なその違い!

今さら聞けない カシミヤとウール 決定的なその違い!

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カシミヤ/パシュミナとウールにはどんな決定的な違いがあるの?

最近めっきり寒くなってきましたね。
ついこの前まで暑い夏の印象があるのですが、もうときに寒さも厳しくなってきました。

このように寒くなってくるとコートと共にストールやマフラーなどをする方が増えてきます。
電車などに乗っていると、特に外回りの営業の方や学生さんなどがストールなどをしているのを見かけます。

このように肌寒くなってくると活躍するウール(羊)やカシミヤなどの暖かアイテムですが、
この「カシミヤ(カシミア)」と「ウール(羊)」には決定的などんな違いがあるのでしょうか?!

違いが分かれば、「カシミヤ(カシミア)」や「ウール(羊)」の暖かアイテムを購入する時や、用途別の使い分けにきっと役立つはずです。

今回はこの「カシミヤ(カシミア)」や「ウール(羊)」にどんな決定的な違いがあるのかというテーマで特集してみます。

カシミヤとウール(羊)の決定的な違いとは

繊維の太さが違います

wool 糸

カシミヤ/パシュミナの繊維の太さは19μm(ミクロン)以下と決められています。

GreatArtisan(グレートアーティザン)のカシミヤ/パシュミナは平均繊維が15μmなのでカシミヤの中でも非常に細い糸と言えます。

μm(ミクロン)と言われてもあまりピンとこないかもしれませんが、わたしたちの髪の毛が70-80μmと言われていますので、カシミヤ/パシュミナの毛の繊度はとっても細いことが分かりますね。

再三にわたってコンテンツで書いていますが、Great Artisan(グレート アーティザン)で取り扱っているカシミールのカシミヤ/パシュミナの繊維の元になるカシミヤ山羊は、ヒマラヤの高地に住んでいます。

ヒマラヤの氷点下30度以上の厳しい冬を超えるために、カシミヤ山羊は表面の固い毛の下に、柔らかく密集した産毛を生えさせます。

そして極寒のヒマラヤの冬を無事に越し春になると、いらなくなって抜けてくるその産毛を、櫛(くし)ですいて採っているのがカシミヤです。

カシミヤ山羊さんたちが使わなくなった冬用の服をわたしたちがいただいているわけですね。

一方、ウール(羊)の繊維の太さ(繊度)は平均20μmと言われており、太いものは25μm以上あると言われています。

羊もまた繊維の太さが細ければ細いほど上質の獣毛とされます。

これはカシミヤ/パシュミナと同じなので、これは獣毛全体にも言えることなのです。

このウール(羊)の中で最も上質なものはメリノウールと言われています。

そのメリノウールの毛の太さ(繊度)が16.5μm~17.5μmのエクストラスーパーファインメリノと言われています。

ちなみにわたしたちのMerinoPashumina(メリノパシュミナ)ストールは、16μmのメリノウールの糸を使用しています。

つまりメリノウール(羊)の中でも最高品質の糸を使っており、その糸はカシミヤ級の上質のメリノウールの糸であるということです。

繊維の太さが違うとこんなに違いが!!

こんなに違うの?

ミ・ミクロン・・・・

ただ単純にカシミヤ/パシュミナとウールの糸の細さだけをみると、地球の大きさから言うとほんのわずかな違いです。

またただ単純に考えれば糸が太い方が温かいような印象を持つ人もいるでしょう。

わたしなんて最初は、まさに「ミ・ミクロン・・・」という状態でよくわかりませんでしたし、その違いを想像すらできないので実感など・・・ほど遠いという状態でした。

しかし調べてみると、ほんのミクロンの違いがかなり大きな違いを生むということが分かってきましたし、カシミヤ/パシュミナやウールは直接肌にも触れるものなので、その違いを実感することもできるということが分かりました。

以下にどんな違いがあるのかを解説していますので、参考になればと思います。

毛の太さ(繊度)が関係するさまざまな影響

毛の太さ(繊度)が関係する良い点

繊度が太いとチクチクするマフラーやストールを首元に巻いてチクチクするメカニズムは繊維の太さ(繊度)によるものです。

一般的に人間の肌は30μmの太さの糸がその繊維に5%以上入っていると、それが肌に接触するとチクチクとした刺激があるといわれています。

そのため繊維の元となっている糸の太さ(繊度)はとても重要です。

繊度が細いとより暖かいカシミヤは、一般的なウールに比べ30%軽く、8倍暖かいといわれています。

なぜなら、糸の太さ(繊度)が細いとより多くの空気を含むことができます。またその細い糸を依って1本にした場合は、その暖かさの効果は2倍にもなります。

さらに動物の糸は、非常に寒い地域の高山地帯で育った動物の毛は同じ動物であったとしてもその毛が非常に細くなることが分かっています。

しかし毛が細くはなりますが、同時に動物の毛はその毛の中心部にメデュラという空洞があり、そこが大きくなることも分かっています。
その中心部であるメデュラには空気が入っています。
そのため毛が細ければ細いほど、熱伝導率の低い空気をより多く含むことになりますので、暖かく、高級な繊維となるのです。

繊度が細いと軽く、柔らかい前述したことと重なります。

寒い地域の高山地帯で育った動物の毛は同じ動物であったとしてもその毛が非常に細くなることが学術的に分かっています。

そのため同じホッキョクグマでも実際に北極にいるクマと動物園にいるホッキョクグマの毛の細さは違うのです。

それは毛が細いとその毛の中に熱伝導率の低い空気を多く蓄えることができるので暖かくなりますので、その動物たちは自衛手段のため、そのようなことになるといわれています。

つまり毛が細くはなりますが、それと同時に寒い地域に住んでいる動物の毛は、その毛の中心部にメデュラという空洞があり、そのメデュラが大きくなるのです。

その毛の中心部であるメデュラには空気が入っています。

そのため動物の毛が細ければ細いほど、熱伝導率の低い空気をより多く含むことになりますので、その細い毛で作った繊維は暖かく、高級な繊維となるのです。

しかも空気を多く含みますので軽く、柔らかくなるのです。

カシミヤ/パシュミナには難点もあります。

しかし、繊維が細いカシミヤには注意点もあります。

カシミヤは細い繊維を撚り合わせているので、着用によって表面がこすれてどうしても毛玉ができやすくなってしまいます。

また、GreatArtisan(グレートアーティザン)のカシミヤストールのほとんどは手織りとなっており、機械織と比べると織りに少し遊びが出ます。

これが極上の肌ざわりにつながるのですが、その分毛羽立ちが生じやすくお手入れには注意が必要です。

パシュミナ

カシミヤとウール 決定的なその違いのまとめ

このように、カシミヤとウールのストールには繊維の細さゆえの様々な違いがあります。

カシミヤは優れた保温性や滑らかさ、ウールは厚みのあるしっかりとした質感やモコモコした感じなど、それぞれの良さがあります。

是非、ご自分の用途に合った快適なストールをお選びください!

GreatArtisan(グレートアーティザン)のメリノパシュミナをご紹介しておきますね。

コンテンツの中でも触れていますが、カシミヤ/パシュミナ並みの細い糸を使っていることが、日本の検査機関にて証明されています。

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