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カシミールのラダックとカシミヤ/パシュミナの物語 その2

カシミールのラダックとカシミヤ/パシュミナの物語 その2

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カシミール地方のラダックとカシミヤ/パシュミナの物語 その2

カシミール地方のラダックとカシミヤ/パシュミナの物語を綴っていきたいと思います。
このコンテンツはカシミール地方のラダックとカシミヤ/パシュミナの物語 その1の続きです。

カシミール地方のラダックとカシミヤ/パシュミナの物語 その1でお伝えしたのは、カシミール地方のラダックで採毛されたカシミヤ/パシュミナ山羊の毛は、世界でもトップクラスである理由と根拠について特集していきました。

このコンテンツではもう少しこのカシミヤ/パシュミナの物語を進めていきたいと思います。

ラダックのカシミヤ/パシュミナ山羊の獣毛が優れている理由

ラダックのチャンタン高原のカシミヤ/パシュミナ山羊の毛は市場で高い評価を受けており、カシミール地方のラダックで採毛されたカシミヤ/パシュミナ山羊の毛が世界トップレベルと言われています。

それは、カシミヤ山羊の原毛の繊維の細さ(繊度)と繊維長の長さにあると書きました。
ですからネパールの友人は、ラダックのカシミヤ/パシュミナ山羊の毛は高くて買えないと言っていました。

そのラダックのカシミヤ/パシュミナ山羊の獣毛が高く高級な理由は、他の場所では真似しようにも真似ができない分野です。
その理由を特集いたします。

ラダック特有の気候と風土

その理由としてあげられるのは、まずは前述のとおりラダック地方の気候風土です。

カシミール地方のラダックは標高4000mを越える高燥地帯で、気温の日較差・年較差が非常に大きい地域です。

真冬には-40℃、夏には30℃とその寒暖差は70℃にもなります。

それが、より暖かい体毛を動物たちにもたらすのです。
そのメカニズムに関しては、なぜカシミールのパシュミナは、世界最高品質って言われるの? 品質面から考えるをご覧ください。

ラダックの飼育環境

次にラダック独特のカシミヤ/パシュミナ山羊の飼育状況です。

そのチャンタン高原の変化に富んだ植物相と、カル湖を始めとする塩湖の塩分が、ラダックのカシミヤ/パシュミナ山羊の健康を増進させます。

更に、同地方では冬も動物たちを家畜小屋に閉じ込めることがなく、屋外で飼育するため、糞尿による毛質の劣化がないといえます。

しかしなにより、動物たちと共に、日がな一日、年がら年中、ストレスなく過ごすという伝統的な遊牧生活がひとつ見逃せない要素だと思われます。

これらの要素は、このラダックでしか得られない要素であり、ラダック産のカシミヤ/パシュミナ山羊の毛が世界トップクラスの品質と言われる所以なのです。

そしてこれらのカシミール地方のラダックならではの条件は、たとえ世界の他の地域で同じカシミヤ/パシュミナ山羊が飼育されてたとしても、同じカシミヤ/パシュミナ山羊の糸になることは決してないのです。

中世のヨーロッパでラダックの山羊を連れてきて繁殖させ、カシミールのような手織り製品を作るという試みが行われました。
しかし同じラダックのカシミヤ/パシュミナ山羊であったとしても、ラダックのカシミヤ/パシュミナ山羊と同品質の獣毛を採取することはできなかったのです。

ラダックのカシミヤ/パシュミナ山羊

採取されたラダックのカシミヤ/パシュミナ山羊の獣毛の行方

ラダックで採取されたカシミヤ/パシュミナ山羊の毛は、採取された後、様々な地域や国に行きます。

中にはラダックからそのまま直接ヨーロッパに行くルートもあるようです。

現地(ラダック)の友人によれば、遊牧民の方が自分たちより最新鋭の機器を持っているということもあると言っています。

つまりヨーロッパのバイヤーが遊牧民から直接カシミヤ/パシュミナ山羊の原毛を購入しているのである。

それはさておいて、それ以外はそのままスリナガルやラダックの原毛加工工場にいきます。

ちなみにラダックのレーという町の郊外にある原毛加工場があります。

その加工工場では、まず洗毛を行います。
引き伸ばして新鮮な湧水で浄化した後、ぬるま湯に浸して柔らかさをさらに高めます。
そして泥や油脂などを除去します。

その後、手作業で原毛の色分けを行い、白、グレー、キャメルなどの4色に分けられるそうです。

その後、加湿などの操作で、カシミヤ/パシュミナ山羊の外毛を除去します。

そして最後に梳(くしけず)って、フリースにしていくのである。

原毛加工工場はスリナガルにもあります。
そのスリナガルの原毛工場ではその後に独自の工程を踏みます。

米水でそのフリースは数日間浸漬します。

これはカシミヤの繊細な繊維に力を与えるため柔らかさを与えるために行われます。

米水を使用する理由は水溶性であり、水に簡単に浸すことによって容易に除去することができるからです。

その結果得られた羊毛は、カシミール人の親指と呼ばれています。

その後そのフリースを基にカシミヤ/パシュミナ糸にしていくのですが、ラダックのカシミヤ/パシュミナ山羊の毛は人間の髪の毛の約1/20のサイズなので、世界中で見つかっている他のタイプのカシミアとは異なり、機械化された紡績機を使って紡ぐことはほとんど不可能です。

カシミヤ/パシュミナ山羊の毛が機械で糸に紡ぐと切れてしまうのです。

それほど繊細で細く、高価な特別なカシミヤ/パシュミナ山羊の毛なのです。

【まとめ】カシミールのラダックとカシミヤ/パシュミナの物語

わたしたちGreat Artisan(グレートアーティザン)で扱っているカシミヤ/パシュミナ製品は、ラダックから別ルートでスリナガルの原毛加工工場に渡ったものを取り扱っております。

このように素晴らしいカシミヤ/パシュミナ山羊の毛を糸にして製品化しているのです。

このカシミールのカシミヤ/パシュミナ製品は、他の店では同じ製品なのに無地のストールで日本円で10万円以上します。

そのように市場で高い評価を受けた製品です。

ちなみに当店は適正価格でカシミヤ/パシュミナを販売しておりますのでご確認ください。

ぜひこのように素晴らしいカシミールのカシミヤ/パシュミナをお手元に!

カシミールのカシミヤ/パシュミナ山羊の毛で作られたGreat Artisa(グレートアーティザン)のブランド Cool Pashmina(クール パシュミナ)を紹介します。

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