ふわふわで滑らかでとっても繊細な優しい肌触り
春夏秋冬ファッションにとらわれず使える万能アイテム。
そう、それが“カシミヤ”です!
でもその万能アイテムのカシミヤ、しっかりお手入れされていますか?
「洗いたくても洗い方がよくわからない」「繊細な生地だから失敗しそうで出来ない」
そう思われていませんか?
そんな方たちに向けて、カシミヤの「お家で簡単お手入れ方法」をご説明します!
Contents
カシミヤはクリーニングではなく手洗いがいい理由
ところで皆さん、カシミヤに“洗濯不可”という表記があるからといってクリーニングに出していませんか?
カシミヤは洗濯が出来なくても自宅で簡単にお手入れ出来る“手洗い”がおすすめです!
クリーニング料金はお店によって異なりますが、ほとんどのお店ではカシミヤ比率が30%以上の場合追加料金が掛かります。
また、カシミヤ製品の長さや大きさによって追加料金が掛かる場合があります。
カシミヤストールのクリーニング代の相場は1000円前後といわれています。
ですからカシミヤストールを毎日愛用している方が1週間に1度のペースでクリーニングに出すと考えると月4000円掛かってしまうことになります。
しかしカシミヤを手洗いする場合はその料金を抑えて節約することが出来るのです。
その点でも手洗いをすることはおススメです。
カシミヤを手洗いする手順
クリーニングではなく手洗いがよい理由を踏まえたうえで、早速カシミヤを手洗いする手順をご紹介します!
①洗う場所(たらいでも可)に水を溜める
まず初めにこれからカシミヤを洗う場所に(たらいでも可)に“常温”の水を溜めます。
水の温度が低いと洗剤が溶けず、温度が高いとカシミヤが縮んでしまいます。
ですから洗う水の温度は必ず常温にすることがポイントです!
それから繊維同士の絡まりを起こさない為にカシミヤ以外の物は一緒に洗わないということに注意しましょう。
②洗剤を入れる
次に、①で水を貯めた水の洗い場(たらいでも可)に洗剤をいれます。
洗剤は、ウール洗い用の洗剤を使うのが望ましいです。
うちはユーカランという洗剤を使っています。
わたしたちの大切なカシミヤですからね。
しかしどうしてもウール用の洗剤がなく、急いでいる場合は髪を洗うシャンプーでも洗濯することが可能ですよ。
でも高額なカシミヤの場合は、あまりお勧めはしません。
カシミヤは髪と同じタンパク質なのでシャンプーでも汚れを落とすことができます。
しかし使うシャンプーの成分によっては油分などを過度に取ってしまったりする場合もあります。
またシャンプーには過度に香料なども入っていますのでカシミヤの良い匂いも消えてしまいます。
カシミヤの命はその独特の油分です。
シャンプーを使う場合はご使用されるシャンプーの成分にご注意ください。
ぜひよくシャンプーの成分を見て自己責任の範疇でご使用ください。
③カシミヤを手洗いする
常温の水と洗剤がたらいに入っている状況になったらカシミヤの手洗いを始めます。
カシミヤの手洗いのやり方として、画像のように軽く押し洗いや振り洗いをします。
カシミヤの中でも機械織りではなく手織りのカシミヤを洗う場合は特に繊維が繊細なので、振り洗いは控えることをお勧めします。
ぜひ手織りのカシミヤを洗う場合は、画像のように押し洗いをしてください。
目立つ汚れがある場合は、優しく指でつまみ洗いをしましょう。
押し洗いとは・・・畳んだカシミヤ製品を押したり持ち上げたりして洗います。
振り洗いとは・・・カシミヤ製品の端を持って水の中で左右に振ります。
④柔軟剤を入れる
全体をきれいにすすいだら、柔軟剤を入れて洗い流されてしまった油分を補います。
油分の補給をすることで繊維を保護することができるので手触りの柔らかさを維持することが出来ます。
しかしユーカランの場合は油分を補う必要がありません。
そもそも油分が失われるのを最小限にしますし、洗いながら失った油分のある程度の補填までしてくれます。
髪に使用するリンスでも大丈夫です。
しかしシャンプーと同じでリンスに入っている成分によっては、
カシミヤの繊維を痛める働きがある場合もあります。
またリンスには過度に香料なども入っていますのでカシミヤの良い匂いも消えてしまいます。
リンスを使う場合はその成分にご注意くださいね。
ぜひよくリンスの成分を見て自己責任の範疇でご使用ください。
⑤カシミヤを脱水する
最後にカシミヤを洗濯機で脱水をします。
洗濯機は遠心力を使っているので、手で絞ったりするよりも優しく脱水することができる場合があります。
しかし手織りのカシミヤの場合のおススメは陰干しです。
脱水の仕方によっては、大切なカシミヤ製品が伸びて形が変わってしまう場合もあります。
もしそのような事態が怖いカシミヤを大切にしたい皆さんは、下記のカシミヤの洗い方のコンテンツをご覧ください。
細かくご説明させていただいています。
もし洗ったカシミヤを洗濯機で脱水する場合は、
カシミヤをきちんと畳んで網に入れてから洗濯機に入れましょう。
この方法は手織りのカシミヤストール・ショールにはお勧めはしません。
ニットのカシミヤとは違い、造りが薄いですし繊細なので崩れる可能性があるからです。
もしご心配な方がいらっしゃったら下記のコンテンツをご覧くださいね。
追加ポイント:手で脱水する方法
先ほど、洗濯機は手で絞るより優しく脱水出来ると紹介しましたが、カシミヤの種類によっては洗濯機の脱水でも、遠心力や網との接触で崩れやすくなってしまうものがあります。
そんな時は手で脱水することができます。
まずは④で洗った水を流したあと軽く手で押して水を押し出したら、乾かしたバスタオルの上に丁寧に広げます。
そしたらそれを端からロールケーキのように巻いて、少しの間置いておきます。
ある程度水分が抜けたのを確認出来たら今度はバスタオルから優しくカシミヤを取り出し、広げて日陰で平干しします。(無ければ新しく乾いたバスタオルで大丈夫です)
写真はお風呂で陰干しをしています。
こんな方法もありますのでお試しください。
表が乾いて来たのを確認したら裏返し、裏表十分に乾燥させます。
最後に物干し竿にかけてしっかり乾かせば完了です!
洗濯機で脱水するよりも手間はかかってしまいますが、失敗の心配も減らせるのでぜひやってみてください。
カシミヤの正しい洗い方 – まとめ
カシミヤはとても繊細なアイテムですが、正しい方法を知っていれば家でも簡単に洗うことが出来ます。
そうすると、今まで掛かっていたクリーニング代も浮かせることが出来ます。
※手洗いが100%安心ということではありませんのでご自身で洗う場合はあくまでも自己責任でお願いします。
カシミヤは繊維の王様といわれるほど、カシミヤ100%の商品は最高級品です。
せっかくの最高級なカシミヤ製品を台無しにしないためにも、賢く楽しく長持ちさせましょう!
もし分からない点などがあったら当店までご相談くださいね。