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ドゥルージー (ドルジー)-個性的な天然石
みなさんは「ドゥルージー」って聞いたことありますか?
「ドゥルージー」を検索してこのコンテンツをご覧になっている方は、個性的なこのアクセサリーが好きな方かもしれませんね。
ドゥルージーとは、表面が結晶で覆われていて様々なカラーがあり、光を受けてキラキラと輝くかわいい天然石です。
わたしたちがアクセサリーとして身に着ける天然石というと、ほとんどは表面がきれいにカットされ「宝石」という高貴な感じがしますよね。
しかしドゥルージーは地中で天然石が形成された自然のままの状態を残してカットされています。
ですからドゥルージーを初めて見た人は、その荒々しさと自然そのままの状態に驚かれた方もいるのではないでしょうか。
ドゥルージーは他にはない、自由で自然な魅力があるわけです。
でも、ドゥルージーって一体どんな石なのでしょうか?
ドゥルージーってどんな意味があるのでしょうか。
ピンクやブルーのあのかわいいドゥルージーが、アニメの世界のように地中に、そのままの状態で埋まっているのでしょうか?
この記事ではドゥルージーに関するいろいろな疑問を特集したいと思います。
ドゥルージーとはなんですか?
ドゥルージー(ドルジー)とは、岩の表面に小さな結晶が形成された天然石を指す言葉であり、その総称のことです。
つまりドゥルージーとは、母石や結晶の表面に小さな結晶部分が現れた状態のものを指してドゥルージーといいます。
ですからドゥルージー(ドルジー)は一種類の天然石のことではなく、変成岩、堆積岩、火成岩など様々な種類の岩にみられます。
このような結晶の付いた空洞を持つ岩石は「晶洞」または「ジオード」と言われています。
ジオードとは、岩石の中にできた、内側を石英に覆われた空洞や隙間のことです。
※下の写真がジオードです。
ですからドゥルージーを日本では主に集晶、晶洞と呼ばれています。
一般的にドゥルージーとして販売されている天然石は、それら天然石のジオード(空洞)の結晶部分(ドゥルージー)を切り出して加工したものです。
ですからドゥルージーとは、天然石の結晶部分を切り出して加工したもので、細かい結晶がキラキラする状態のものを表す総称のことをドゥルージーといいます。
ですから市場で販売されているドゥルージーは、細かい鉱物の結晶がキラキラ採掘されたままの状態で売られており、自然そのままの荒々しさも感じさせるような天然石となっています。
このようにドゥルージー状になって販売されている天然石としては、アメジストやシトリン、そして瑪瑙や水晶、カルセドニーなどがあり、そのような天然石がドゥルージーとして売られています。
その中でも数多く流通しているドゥルージーはアゲート(瑪瑙)の結晶を切り出したものと言われています。
なぜドゥルージーはアゲート(瑪瑙)が多いのかは、後述します。
皆さんはアメジストのジオードなどはテレビなどでご覧になったことがあるかもしれません。
天然石のジオード(空洞)は火山岩がマグマによって熱せられどろどろになり、その途上でできた気泡から生じることがあります。
その気泡が硬化した後、ジオード(空洞)の中に溶解した鉱物が少しづつ浸透し、長い年月をかけてその空洞の壁に結晶(ドゥルージー)が形成されるのです。
また動物の巣穴や木の根などの土壌の空洞部分にできることもあります。
このように晶洞またはジオードは、その内側にドゥルージー(ドルジー)という美しい結晶を持っていますが、ドゥルージー(ドルジー)は外から見えず、一見すると単に地味な岩に見えます。
しかし岩を割るとキラキラと輝く美しいドゥルージー(ドルジー)が現れるのです。
ですから、自然の中でこのカラフルなドゥルージー(ドルジー)があちらこちらの岩の上に輝いているというわけではないのです。
いずれにしても、ドゥルージー(ドルジー)は何万年かそれ以上をかけてゆっくり形成された地球の産物なんです。
このようなドゥルージー(ドルジー)の元となるジオード(空洞)は砂漠のある所や火山地域を中心に世界中で見られます。
ドゥルージー(ドルジー)の産地としては、モロッコやアメリカ、ブラジルなどが有名です。
中には人が歩いて入って見学できるほど巨大な水晶のジオードもあります。
最近公開された内部の写真見ましたが、この世の物とは思えない不思議な世界でした。
そこから採掘されるドゥルージー(ドルジー)も素晴らしいアクセサリーになるのでしょうね。
でもその水晶のジオード(空洞)は、六角柱が四方八方から突き出ているので、先端恐怖症の人にはちょっと厳しいかな、という印象もありましたが・・・
ドゥルージー(ドルジー)の色はどこから来るの?
先ほど考えたように、ドゥルージー(ドルジー)とは、様ざまな鉱物の中にできます。
そう考えるとドゥルージー(ドルジー)の天然石に、ピンクやブルーなど、様々なカラーが販売されているのも当然のように思えます。
ではドゥルージー(ドルジー)は、本当にそのように様ざまな色で採掘されるのでしょうか。
前述したようにドゥルージー(ドルジー)の多くは玉髄、瑪瑙(めのう)、カルセドニー、水晶などの石英グループの石によく見られます。
実はこれらの石に見つかるドゥルージー(ドルジー)は、薄いグレーや乳白色であると言われています。
つまりドゥルージー(ドルジー)の多くの色は、薄いグレーや乳白色なんです。
ドゥルージー(ドルジー)のあのいろんな色の耀きをお好きな方は、ちょっとショックを受けたかもしれませんね。
ですから多くのドゥルージー(ドルジー)は、加工によって色を付けているのです。
そのドゥルージー(ドルジー)の加工には、コーティングと染色などの方法があります。
コーティングとは、結晶の表面にチタンやプラチナなどの金属の非常に薄いフィルムを重ねて蒸着する技術です。
チタンによるコーティングは、ドゥルージー(ドルジー)を青や鮮やかな紫、虹色などに変えます。
染色は主にアゲート(瑪瑙)から採られたドゥルージー(ドルジー)に施されます。
アゲート(瑪瑙)は染色に適した性質(多孔質)なので、様々な色に着色することが可能なのです。
ですからドゥルージー(ドルジー)として流通している多くの天然石はアゲート(瑪瑙)なんです。
しかしがっかりしないでください。
天然のドゥルージー(ドルジー)もあります。
以前の記事にも書いていますが、ほとんどの宝石の色は鉱物に含まれる不純物によって決まります。
例えばルビーの赤は、コランダム (鋼玉)という鉱物にクロムなどの不純物が含まれることによって生まれる色なのです。
※詳しくは宝石の女王 ルビー|艶やかなルビーの赤の秘密!| Rubyをご覧ください
同じようにドゥルージー(ドルジー)も、不純物の多い色の付いた母岩の色を反映したものは美しい色を持っているので、そのままの色を生かして売られています。
しかしこのような天然のままのカラーで売られているドゥルージー(ドルジー)は珍しいと言えるのです。
ドゥルージー(ドルジー)の取り扱いの注意点やお手入れ方法
ドゥルージー(ドルジー)は結晶がむき出しになっていて、石の表面に角砂糖の破片が付着しているように見えます。
そのためドゥルージー(ドルジー)を見たお客さまの中には、お菓子の砂糖がぽろぽろと落ちるみたいにきれいな結晶が取れてしまわないのか、心配になる方もいるようです。
でもドゥルージー(ドルジー)は、そんなにすぐにぽろぽろ取れてしまうものではないので安心してください。
なぜならばドゥルージー(ドルジー)の結晶は、砂糖のように表面にくっつけたものではなく、母石から長い年月をかけて生じた結晶だからです。
さらに言うならば、ドゥルージー(ドルジー)のモース硬度はオパールと同じ6です。
※モース硬度については天空の破片 ラピスラズリ|日本人が惹かれる秘密と本物の見分け方をご覧ください
しかし一般的に硬いドゥルージー(ドルジー)の強度は母石の種類によっても異なります。
よく流通している瑪瑙、カルセドニー、水晶などの石英グループのドゥルージー(ドルジー)は比較的耐久性がありますが、カルサイトなどの方解石のドゥルージー(ドルジー)は割れやすい特徴があります。
方解石には、へき開と言って結晶構造の境目に沿って割れやすい性質があるからです。
いずれにしてもドゥルージー(ドルジー)のアクセサリーはぶつけたり落としたりしないように優しく扱うようにしましょう。
ドゥルージー(ドルジー)の汚れが気になったら、温かい石鹸水と柔らかいブラシを使用して優しく洗浄してから、すすぎ、乾燥させます。
ドゥルージー(ドルジー)は超音波洗浄機に入れると割れる可能性があるので決して入れないでください。
またドゥルージー(ドルジー)は洗剤や油分は禁物です。
シャワーの時には体から外して保管しておきましょう。
ドゥルージー(ドルジー)ーまとめ
ドゥルージー(ドルジー)は想像もつかないくらい長い年月をかけて地球が生み出した、美しい結晶です。
ほかの宝石のように切削加工していないのにキラキラと光を放つドゥルージー(ドルジー)は、自然でユニークな外観が魅力的です。
様々なカラーがあり手に入れやすい値段なので、是非お気に入りのドゥルージー(ドルジー)を選んでみてください。
このドゥルージーは海外では安定の人気を誇っています。
Great Artisanでは、魅力的なドゥルージー(ドルジー)のペンダントとピアスが入荷しました。
この機会に是非手に入れてみてください。
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